V12が生きていた ランボルギーニ・レヴエルト(Revuelto) アヴェンタドール後継はハイブリッドに

公開 : 2023.03.30 02:00  更新 : 2023.03.30 10:21

内装 ついにドリンクホルダーまで

カラフルなアクセントが印象的なインテリア・デザインもまた、いかにもランボルギーニらしいものだ。

ダッシュボードやセンターコンソールの全体的な造形はシンプルに仕上げるとともに、センターディスプレイをダッシュボードから吊り下げるようなレイアウトとすることでセンターコンソールとの間に空間を生み出し、アヴェンタドールでは感じにくかった「広々感」を演出している点は興味深い。

ランボルギーニ・レヴエルトの内装。ダッシュボードやセンターコンソールの全体的な造形はシンプル。アヴェンタドール・ウルティメと比べてヘッドルームは26mm広くなった。センターコンソールにはついにドリンクホルダーまで装備される。
ランボルギーニ・レヴエルトの内装。ダッシュボードやセンターコンソールの全体的な造形はシンプル。アヴェンタドール・ウルティメと比べてヘッドルームは26mm広くなった。センターコンソールにはついにドリンクホルダーまで装備される。    ランボルギーニ

実はレヴエルトのキャビンは、ルーフ形状の見直しにより、アヴェンタドール・ウルティメと比べてヘッドルームは26mm広くなったうえ、新モノコックの採用によりレッグスペースは84mmも拡大された。この結果、いまやシート後方にゴルフバッグを積めるほどのスペースユーティリティを実現したという。

さらにはフロントフード下にはキャリーオン・スーツケースが2個搭載できるほか、センターコンソールにはついにドリンクホルダーまで装備されるほど、充実の「おもてなし」が盛り込まれている。

おもてなしといえば先進運転支援装置のADASも充実していて、車線逸脱を警告するアクティブ・レーン・デパーチャー・ウォーニング、斜め後方に車両が存在していることを報せるレーンチェンジ・ウォーニング、後退時に車両後方を横切る車両の存在を報せるリアクロス・トラフィック・アラートなどが装備される。

2021年に発表された電動化へのロードマップ「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」によれば、ランボルギーニは2025年までに製品が排出するCO2を50%削減することを目指している。

これを達成するため、現行ラインナップの3モデルをすべてハイブリッド化するのが当面の目標。ルヴェルトはその第1弾にあたるわけだが、今後登場する次期型ウラカン、次期型ウルスにも引き続き注目したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ランボルギーニの人気画像