クォロス3サルーン

公開 : 2014.09.25 23:30  更新 : 2015.06.16 16:53

■どんなクルマ?

昨年のジュネーブモーターショーで、われわれオーディエンスの心を掻き乱したのは、ヨーロッパ屈指の某有名メーカーからヘッドハンティングを行って、本気でヨーロッパ車に近いクルマを作ると言うプランを、中国のクォロス社が発表したからに他ならない。

そうでなかった向きも、中国製の自動車が ’あの’ ユーロNCAP(新車アセスメント・プログラム)を最高得点でクリアしたと聞けば、注目せずにはいられないのではなかろうか。

しかし明らかにしなければならないのは、そんなクォロス3サルーンが、真の意味でマトモな自動車なのかどうか。AUTOCARが真正面から見ていくことにする。

■どんな感じ?

かっこいい。確かに格好がいいのだけど、デザインの上の確固たる主張のようなものは残念ながら見えてこない。

現在では中国とスロヴァキアのみでしか販売が予定されていないが、クォロスの言葉を借りれば、フォルクスワーゲン・ジェッタやフォード・フォーカスのライバルとして市場に投入しているとのこと。新たな高級感に対する価値を上乗せする、というのが最終目標なのだそうだ。

デザイン、安全性、コネクティビティ、の3つの合言葉を掲げたクォロスは、若きメトロポリタンをターゲットにしているのだと言う。

さっそくドライバーズ・シートに身を収めて最初に目に入るのは、非常にシンプルで潔いダッシュボード。インフォテイメント・システムを見れば、明確に若年層を意識していることが伺える。

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