プジョー2008 改良でパワートレイン強化、EV航続距離延長 スタイリングも印象一新

公開 : 2023.05.04 18:05

プジョー2008の改良新型が欧州で発表されました。スタイリングを一新し、最新の508と歩調を合わせます。EVのe-2008はモーターとバッテリーが強化され、パワーアップと航続距離延長を実現しました。

デザインとパワートレイン一新

プジョーは、改良新型の2008を欧州で公開した。スタイリングやパワートレインに変更が加えられている。欧州では夏に受注を開始し、今年後半から納車開始の予定である。

新しいプジョーのエンブレム、バンパーのブラックインサート、最新の508に似たライトを備えた、ワイドでアグレッシブなエクステリアとなっている。

改良新型プジョーe-2008
改良新型プジョーe-2008    プジョー

改良新型2008ではパワートレインも一新され、1.2L直列3気筒ガソリンエンジンの48Vマイルドハイブリッド仕様が2024年初頭に登場する。最高出力136psで、6速DCTを搭載し、低速域でのトルクアップと最大15%の燃費改善を実現するという。

ガソリン車では、1.2L直3ターボの「ピュアテック」に最高出力100psおよび130psの2種類を設定し、トランスミッションは8速ATと6速MTから選択することができる。いずれもストップ&スタート機能を備える。

ディーゼル車では、1.5L直列4気筒ディーゼルエンジン「BlueHDi」に8速ATを組み合わせ、最高出力130psを発生させる。こちらもストップ&スタート機能を備えている。

EVのe-2008では、電気モーターとバッテリーの改良によってパワーと航続距離の改善を図った。最高出力は従来の136ps(100kW)から156ps(115kW)へと15%アップし、バッテリー容量も50kWhから54kWhに拡大された。また、効率化によって、航続距離は従来の345kmから406kmに延長されている(WLTP複合サイクル)。

充電器は標準では単相7.4kW、オプションで三相11kWのものが用意される。20~80%の充電時間の目安は、公共の充電ポイント(100kW)で30分、家庭用ウォールボックス(7.4kW)で4時間40分、強化ソケット(3.2kW)で11時間10分とされる。

プジョーを支えるBセグメントSUV

グレードとしては、アクティブ(Active)、アリュール(Allure)、GTの3種類が用意されている。それぞれ異なるデザインが施され、最上位のGTグレードはスポーティな仕上がりとなっている。

全車に10インチのタッチスクリーンを標準装備し、アリュールとGTではデジタルメーターを備える。オプションのiコネクト・アドバンスト(i-Connect Advanced)では、「OK、プジョー」のボイスコマンド機能に対応しており、インフォテインメント・システムのさまざまな機能に音声でアクセスできる。

改良新型プジョーe-2008
改良新型プジョーe-2008    プジョー

GTでは8色のアンビエントライトを備え、センタータッチスクリーンの表示カラーと連動する。

また、アダプティブ・クルーズコントロール、交通標識認識、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットモニターといった安全機能が全車に搭載されている。

改良新型2008の価格はまだ明らかにされていないが、現行型より若干値上がりするものと予想される。

2008はプジョーにとって重要なモデルで、2019年の発売以来、約70万台販売されている。2021年には欧州で最も売れているBセグメントSUVとなった。また、EVのe-2008の重要性も高く、2022年には2008の全販売の17.4%を占めた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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