ジャガー・ランドローバーが「JLR」へアイデンティティ変更 新ロゴ発表 ブランド戦略再編

公開 : 2023.06.02 18:25  更新 : 2023.06.07 19:41

ジャガー・ランドローバーはコーポレート・アイデンティティをJLRに変更し、新しいロゴを公開しました。モデルや販売店の理念に沿ったシンプルなデザインで、今後4つのブランドを中心とする新たな戦略を打ち立てています。

新体制のJLR シンプルなロゴを旗印に

ジャガーランドローバーはコーポレート・アイデンティティを変更し、新たな呼称となる「JLR」のロゴを公開した。

このロゴは、JLRの製品および販売店のミニマルなスタイリング理念に沿ったシンプルなモチーフで、「エレガンス、現代性、先進的なエッセンス」を体現しているという。

ジャガー・ランドローバー改め「JLR」の新しいロゴ
ジャガー・ランドローバー改め「JLR」の新しいロゴ    JLR

ジャガーとランドローバーという別々のブランド名称を使用せず、正式に1つのロゴを持つのは初めてのことだ。しかし、このロゴは市販車に装着されることはない。

同社はブランドを再編し、ディフェンダーレンジローバー、ディスカバリー、ジャガーの4ブランドを柱とする新たな企業戦略を打ち立てている。その中で、ブランド名称の混同や曖昧さの回避のため、「JLR」に呼称を統一した。登記上の社名に変更はない。

再編に伴い、慣れ親しんだランドローバーというブランドが消えてしまうのではないかという憶測も流れたが、JLRは新ロゴの発表にあたり、「ランドローバーブランドは今後も当社のDNAの重要な一部である」とし、この噂を否定した。

JLRのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジェリー・マクガバン氏によると、ランドローバーは今後、ディフェンダー、レンジローバー、ディスカバリーの各ブランドの「トラストマーク」になるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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