ルノー・オーストラル 詳細データテスト 上質なパワートレイン 広く質感の高い室内 4WSは要改善

公開 : 2023.07.29 20:25

快適性/静粛性 ★★★★★☆☆☆☆☆

オーストラルのシャシーは、ダイレクトさとレスポンスを求めてチューニングされているようだ。その仕上がりは、すばらしいとまではいかないまでも、目的に適ったものとなっている。

問題は、乗り心地に不備があることだ。少なくとも20インチタイヤを履いたテスト車は、荒れた路面でキツい衝撃を受けることになった。フランス車といえばソフトな乗り心地が美点、というのが伝統だが、このクルマには当てはまらない。

荒れた路面ではショックがきつめだが、高速道路などでは気にならなくなる。アルピーヌ仕様には、もう少しサポートの効いたシートがほしいところだ。
荒れた路面ではショックがきつめだが、高速道路などでは気にならなくなる。アルピーヌ仕様には、もう少しサポートの効いたシートがほしいところだ。    MAX EDLESTON

高い速度で走るほうが、このクルマには向いている。B級道路の大きめのバンプにも、ひどく動揺させられることはなく、ゴツゴツしたセカンダリーライドも、高速道路では気にならない。騒音計は、113km/hで68dBAを計測したが、これはライバル車たちと同レベルだ。

視点の高いドライビングポジションはSUVらしいもので、シートはパッドが柔らかめ。ヘッドレストは多方向の調整が効く。しかし、最上位グレードでありながらもも周りのサポートはなく、アルピーヌを名乗りながら横方向のサポートがほとんどない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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