ヴォグゾール・コルサSRi 1.4i ターボ・エコフレックス

公開 : 2014.10.17 23:35  更新 : 2017.05.29 18:29

特に1850rpmから3500rpmの間で発生する強大なトルクが目立つ例。ただし最高出力の100psは、同セグメントに所属するスポーティー・ハッチの平均からは30%も低く設定されている。

キーを捻れば静かなアイドリングが始まる。低回転域はとてもスムーズで静止状態からクラッチを離せば力強いトルクが流れ込んでくる。ただしそこから少し上の回転域ではとても大人しいのがこのエンジンの特徴だ。2000rpmから3500rpmまではグッと引っ張ってくるのだが、4000rpmから4700rpmの間はもっと頑張って欲しいところ。4000rpmまで持って行く前にシフトチェンジしたほうが得策だという点はディーゼルとそっくりとも言える。

ただしこのお陰ともいうべきか、燃料消費率は19.6km/ℓを達成。CO2排出量は119g/kmまで抑えられた。維持費や税金を考えても、多くのユーザーにとって喜ばしいことに違いない。

ディーゼルの性格が好きなのだけれど、ディーゼルを買いたくないという向きにはうってつけの選択肢と言える。ディーゼルの長所である燃費性能と同程度の結果を出せている点も、こちらのエンジンを選ぶ根拠になり得るだろう。

ただし上まで回したところで快感を得たいガソリン・エンジン信奉者にとってはあまり良いキャラクターとは言えない。したがってこの1.4Tはガソリン・エンジンなのだけれどディーゼルのキャラクターを色濃く反映していると言うことを理解した上で運転するならば、リラックスして運転できるだろう。

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