何が変わる? 改良新型フォルクスワーゲン・ゴルフ MT廃止、GTIもハイブリッド化

公開 : 2023.08.14 18:05

インテリアの使い勝手、質感向上へ

フォルクスワーゲンは、現行世代のゴルフのインテリアデザインに対する顧客フィードバックに応え、制御システムと内装材を刷新する。

新しい10.4インチのメーターディスプレイと12.9インチのセンターインフォテインメント・スクリーンが搭載され、クライメートコントロール(空調)の「スライダー」は夜間に点灯するようになった。インフォテインメント・システムのデジタルメニューも簡素化され、アイコンが大きくなるなど使い勝手の向上が図られる。

指摘の多かった車載システムの使い勝手や内装の質感にメスが入る。
指摘の多かった車載システムの使い勝手や内装の質感にメスが入る。    AUTOCAR

さらに、ステアリングホイールにも変更が加えられ、現在の静電容量式コントロールに代わって従来の物理ボタンが採用される。センターコンソールとドアトリムも刷新され、フォルクスワーゲンが「Atrilur」と呼ぶ、アルカンターラに似たリサイクル素材が採用される見込み。

刷新されるエンジンラインナップ

フォルクスワーゲンは、ゴルフを厳しい排出ガス規制に適合させるため、マイルドハイブリッドへのシフトを計画している。既存の「EA211」1.0L 3気筒と「EA211 Evo」1.5L 4気筒は同様の出力を維持する見込みで、前者は109ps、後者は130psまたは150psを発揮する。マイルドハイブリッドのeTSIモデルには、加速性能と燃費を向上させる電気パワーが追加される。

2.0L 4気筒ガソリン(eTSI)およびディーゼル(eTDI)も、新しいマイルドハイブリッドのアシストを受ける。AUTOCARの情報筋によると、GTIとRに採用されている「EA888」4気筒ガソリンと、GTDに搭載される「EA288」2.0L 4気筒ディーゼルも同様だという。

ゴルフGTIやゴルフRもハイブリッド化し、排出ガス規制に対応する見込み。
ゴルフGTIやゴルフRもハイブリッド化し、排出ガス規制に対応する見込み。    AUTOCAR

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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