ロータス 新型エメヤ初公開 最高出力905psの4ドア・セダン 先進性とパフォーマンス強調する次世代EV

公開 : 2023.09.08 19:45  更新 : 2023.09.22 18:49

歴史を背景とするブランドイメージ再構築

エメヤは、全高が低いことを除けばSUVのエレトレと非常によく似ている。ペイン氏によれば、これは「完全に意図的なもの」であり、ロータスは妥協のないスポーツカーを作り続けてきた歴史を背景に、より実用性が高く日常的に使えるEVを中心にブランドイメージを再構築することを目指しているためだという。

「ロータスの従来のお客様にとって、エレトレは最も大きく予想を超えた存在でしょう。ロータスがこれまで歩んできた道のりを踏まえると、この製品にスポーツカーのDNAを可能な限り盛り込む努力が必要でした。そのサイズとプロポーションから、人によっては無理があると感じられるかもしれません。デザインチームの目には、このクルマにはSUVのハイパーカーとして魅力的な特徴がたくさんあると映ったのだと思います」

ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ    ロータス

「エメヤでも、それを引き継ぎたい。わたし達は、ロータスが筋の通ったアイデンティティを構築し、スポーツカーからライフスタイル製品に至るまで1つの製品レンジとして完成させられるように、デザインを効果的に結びつける必要性を強く意識しています。現時点では、明らかにプロセスの途中段階です」

とはいえ、ペイン氏は「金太郎飴」的なスタイリングは避けたいと考えているようだ。ロータスは現在、SUVの「タイプ134」やエリーゼの精神的後継モデルである「タイプ135」などを開発しており、エレトレとエメヤはいわば、これら新型車の「ジャンプ台」となる。

ペイン氏は新型車のデザインについては言及しなかったが、「超刺激的」なデザイン作業がすでに始まっていることを明らかにした。

エメヤは2024年、中国・武漢にあるロータスの工場で生産が開始される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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