中国BYD、「ドルフィン」の日本価格は363万円〜 サイズ/内装/航続距離を解説 

公開 : 2023.09.20 10:01  更新 : 2023.09.20 11:54

中国のEV「BYDドルフィン」が正式に日本発表! 価格は363万円~です。日本仕様は2モデルが登場。EV普及の鍵を握る存在になるでしょうか? 

世界一のEVメーカー BYDとは

BYDジャパンは、日本導入モデルの第2弾として、コンパクトEVの「ドルフィン(DOLPHIN)」を発表した。

AUTOCAR JAPANの読者なら「BYD」というブランドについてはご存知だろうが、簡単におさらいしておこう。1995年にバッテリーメーカーとして創業したBYD社は、現在、ITエレクトロニクス、自動車、新エネルギー、都市モビリティといった4つの分野で事業を展開している。

BYDドルフィンと日本法人の東福寺厚樹 代表取締役社長
BYDドルフィンと日本法人の東福寺厚樹 代表取締役社長    AUTOCAR JAPAN

中でも自動車においては、バッテリーメーカーとして創業して培った技術力を強みとして、バッテリーはもちろん、モーターやコントローラーなどの電動車のコアとなる技術を自社開発・製造。中国では9年連続で電気自動車販売台数第1位となり、2022年は約180万台に上り、テスラを抜いて世界一のEVメーカーになった。

日本市場においては、昨夏に日本導入を発表し、日本仕様の第1弾としてコンパクトSUVの「ATTO 3(アットスリー)」を2023年1月から販売開始。そして第2弾として、このドルフィンが発表され、第3弾としてフラッグシップとなるセダン型EVの「シール(SEAL)」も2023年下半期には導入が予定されている。

では、BYDが日本導入する第2弾のコンパクトEV、「ドルフィン」の概要を紹介していこう。

全長4.3m 3ナンバーサイズに

ドルフィンの外寸は、全長4290×全幅1770×全高1550mm。

ホイールベースは2700mm。全幅こそ1.7mを超えるので日本では3ナンバー登録となるが、全長はトヨタヤリス・クロスより少し長いくらいのサイズ。

BYDドルフィン(サンドホワイト)
BYDドルフィン(サンドホワイト)    会田肇

全高は1550mmにおさえられているから、都会のタワーパーキングなどでも問題なく駐車できるだろう。なお、この1550mmという全高は日本仕様のためにカスタマイズされた数値で、他市場向けは1570mmとなっている。

ドルフィンという車名は、英語の「イルカ(DOLPHIN)」が語源であり、その名が示すように海洋生物であるイルカの美しさから着想を得た、オーシャンエステティック デザインを採用。分かりやすくいえば、そのスタイリングは海を自由に泳ぐイルカを表現している。

ボディライン全体は、イルカが泳ぐ姿を彷彿とさせる、丸みを帯びた美しい外観とした。イルカの目のような、つぶらながら前方をくまなく照らせるLEDヘッドランプ。イルカの口元をイメージさせる可愛らしい造形のフロントバンパー開口部。ダブルウエストラインのサイドビュー。

そしてボディカラーも海洋美あふれるフレッシュなバリエーションを設定するなど、人懐っこさと愛らしさにあふれるエクステリアとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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