トヨタFT-3e 次世代へのSUVコンセプト バッテリーEVにて発表

公開 : 2023.10.25 20:53

トヨタは「ジャパン・モビリティショー2023」において「FT-3e」というSUVタイプで且つバッテリーEVとなるコンセプトを発表し「小は大を兼ねる」と表現しました。どんな車なのか早速見ていきましょう。

SUVタイプのコンセプトモデル「FT-3e」

トヨタはSUVタイプのコンセプトモデル「FT-3e」を発表した。

FT-3e(エフティー・スリーイー)

主な特徴

革新技術による新たなドライビング体験と一人ひとりに寄り添うサービスを通じて、お客様の日々の生活を豊かに彩る、次世代のBEVコンセプトモデルと同社は語る。車内外のデータやエネルギーの移動媒体として社会とつながることで、カーボンニュートラルの実現や、より良い社会づくりにも貢献するという。

デザイン

トヨタ・コンセプトFT-3e
トヨタ・コンセプトFT-3e

立体を構成する面や線を、極力シンプルにしながら、先進感と美しさを両立したエクステリアデザインを追求したとアナウンスされた。サイドボディの下部からドア上部に沿ってデジタルサイネージを配置し、ドライバーがクルマに近づくと、バッテリー残量や車内温度、車内の空気の質などを表示する。

コンセプトモデル「FT-3e」今までの車とどう違う?

1.「小は大を兼ねる」今までのトヨタのBEVとなにが違う?

FT-3eの車名は「フューチャー・トヨタ」の頭文字とその第3世代を意味する「3」そして電動化のキーワード「e」から構成される。第3世代のトヨタのBEVでは、バッテリーをより高密度化しコンパクトにした。駆動モーターと空調ユニットも小型化させた。このダウンサイジングは、コンパクトカーだけでなく大型SUVや高級サルーンに対しても効果的であると述べる。それらの車内空間を広げ、今までにない快適性を提供する。メカニズムの小型化によって「小は大を兼ねる」これがトヨタの第3世代BEVの最大の売りだという。

2.デビューさせて終わりではない

これまではある車種が世に出るとまもなく、メーカーが次期型に舵を切るケースが多かった。FT-3eでは、トヨタの新しい車載OS「アリーン」の採用により、継続的なアップデートを提供しソフト面からユーザーをサポートする。さらに、ハード面でも様々なパーツやカスタムを用意し、デビュー後もユーザーに寄り添っていくという。

3.アリーンが創り出す未来

トヨタ・コンセプトFT-3e
トヨタ・コンセプトFT-3e

近い将来、アリーンを搭載したクルマたちが数を増やし、ネットワークを構築する。このネットワークにより、渋滞や混雑情報に留まらず、クルマどうしがあらゆる情報をシェアしてくれる。これに加えてBEVが有するV2L/V2H機能は、日常生活でもユーザーに貢献する。維持するユーザーたちに支えられてきたクルマが、これからはユーザーを支える存在となるのを目標に、開発を進めているとのことである。

トヨタ曰く、電動化や知能化で変わるクルマの未来と、クルマがもたらす新たな体験価値を提案するという。将来、モビリティは物理的な移動の道具としてだけではなく、お客様一人ひとりの価値観に寄り添う、生活のパートナーになっていくと考え、BEVならではの高い操作レスポンスや心を揺さぶるデザインに加え、自分色に乗り味をカスタマイズできる嬉しさや、クルマの中にいながら、街の情報をストレスなく検索できる便利機能などによって、クルマはお客様の唯一無二の愛車として進化していくとのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なり編集部の上野太朗さんに出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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