110周年に貴重なアストン マーティン大集結 アルカディア東京2023 浅草寺と富士スピードウェイにて開催

公開 : 2023.11.22 17:45

アストン マーティンの110周年を祝う「アルカディア東京2023」が閉幕しました。日本で初となるアルカディア・イベントには様々なアストン マーティンが大集結。3日間のイベントをレポートします。

2年に一度開催される特別なイベント

アストン マーティンがアジア・パシフィック地域で、2年毎に開く特別なイベントが「アルカディア」だ。2023年は日本において11月17~19日の3日間で開催された。

2023年は、創始者のライオネル・マーティンとロバート・バンフォードがパートナーシップを結び、アストン マーティンの1号車誕生から110周年という節目の年となる。

アルカディア東京2023 楽園を意味する「アルカディア」がグレゴリー・アダムス氏の拘りによりイベント名とされた。
アルカディア東京2023 楽園を意味する「アルカディア」がグレゴリー・アダムス氏の拘りによりイベント名とされた。

ちなみに「アルカディア」は古代ギリシャで楽園を意味し、APACリージョナル・プレジデントのグレゴリー・アダムス氏は「奥深いブランドだけに単純にミーティングなどと名付けたくなかった」と述べた。

110周年を記念する今回のアルカディアでは、貴重な110台のアストンマーティンが集められた。アストン マーティン本社が保有する車両から、アジア・パシフィック地域のオーナーが所有する貴重なコレクションが並べられた。

アルカディアは、コンクール・デレガンスから始められた。浅草を象徴する存在で、西暦628年に創建された金龍山浅草寺を舞台に、70台余のアストン マーティンが集結した。

日本の首都で最古の観音霊場という名誉ある場所を、自動車のイベントとしてはアストン マーティンが世界で初めて使用する機会を得たという。

浅草寺にアストン マーティンが集結

コンクール・デレガンスの舞台となった浅草寺の境内には、ヴィンテージ期から最新のハイパーカーまでの特別なアストン マーティン70台余が、8つのカテゴリーごとに並べられた。

英国本社からは、貴重な車両が持ち込まれた。宝蔵門の前にはF1マシンのディスプレイ車とDB5ゴールドフィンガー・コンティヌエーションをケースに収めて展示された。

アルカディア東京2023 コンクール・デレガンスは、浅草寺の境内を舞台に行われた。
アルカディア東京2023 コンクール・デレガンスは、浅草寺の境内を舞台に行われた。    アストン マーティン・ジャパン

本堂裏手のコンクール・デレガンス会場では、ニューモデルのヴァラー/DBR22/ヴァルハラが中央に展示され、アストン マーティンの最新モデルが存在感を放っていた。

会場に集まったのは日本のオーナーが所有する、貴重な歴代アストン マーティンたちで、ヴィンテージ期から/年代/カテゴリーごとに並べられた。

コンクールの審査は、アストン マーティン・ラゴンダ社でヒストリア・ギャリー・テイラーを務めるスティーヴ・ワディンガム氏が審査委員長を務め、アストン マーティン・ヘリテージ・トラストからギャリー・テイラー氏がサポートした。

このほかカーデザイナーの中村史郎氏と奥山清行氏、オクタン日本版編集長の堀江史朗氏の5名が厳密なジャッジを行った。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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