メルセデス・ベンツ ベストセラーSUVのGLCにPHEV発表 アクセル開度でEV限界点を判断可

公開 : 2023.12.01 11:45

新型のエクステリアデザインは?

エクステリアデザイン

メルセデスのデザイン基本思想である「センシュアル・ピュリティ」を継承し、ひと目でメルセデス・ベンツSUVファミリーの一員であることが分かるとともに「知性」と「感情」を感じさせるモデルであると同社は語る。

フロントデザイン

斬新なスターパターングリルを採用。立体的に配されたスリーポインテッドスターが先進的な表情を生み出し、大胆な開口部を備えたアグレッシブなフロントバンパーとともに、精悍なフロントマスクを形成する。

メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スター
メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スター

フロントグリルと連続したスリムなヘッドライトや、より精悍さを増した最新デザインのフロントバンパーがワイド感を強調し、圧倒的な存在感を与える。

サイドデザインは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を生み出した。これによりプロポーションが強調されるとともに、逞しいホイールアーチにアクセントが与えられたという。

Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインは、スタイリングにスポーティな躍動感を与え、ヘッドライト/リアコンビネーションランプからそれぞれ伸びる前後のホイールアーチ上のライン/前後ドアパネル下部を貫くラインのこれら3本が伸びやかなサイドの曲面に絶妙なエッジを加えることで、力強く表情豊かなボディデザインとしたとメルセデス・ベンツは語る。

リアデザイン

力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、ツーピース構造で内部に立体感がある、スリムな新型リアコンビネーションランプにより、リアエンドをよりワイドでシャープに見せるデザインとされた。リアバンパーにもクロームのアンダーガード風のデザインを採用するとともに、クロームトリムが左右のエグゾーストエンド(ダミーのため、機能無し)と一体化した力強い造形とすることで、リアエンドにも個性を与えたという。

新型のインテリアデザインは?

インテリアデザイン

ダッシュボードは上下2つの部分に分かれ、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけた、やや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出したと発表された。

下部には大きなインテリアトリムが広がり、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出したという。このインテリアトリムはセンターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続いている。

アンスラサイトライムウッドインテリアトリム(標準仕様)

メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スター
メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スター

ブラックに近いダークグレーに着色され、垂直方向に木目が現れるマット仕上げのライムウッドインテリアトリム。シックで落ち着いた印象を与える。

ブラックオープンポアウッドインテリアトリム(AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様)

ブラックのウッドにオープンポア(マット)仕上げを施し、アクセントとして垂直方向にアルミニウムのラインを取り入れたウッドインテリアトリム。ラグジュアリーでありながら、クールな雰囲気も併せ持つ室内空間を演出する。

また、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインを採用し、ドライバーの視認性を向上させた。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見えるという。

ダッシュボードの両端を囲むドアパネルはシンプルでモダンなデザインで、ドアのセンターパネルはアームレストを一体化しており、垂直面から水平方向に張り出している。アームレストの前部はセンターコンソールのデザインを反復するように、クロームがあしらわれた。

ここはグラブハンドルとなるほか、ドアを閉めるときのグリップともなる部分で、パワーウインドウのスイッチが配置される。

GLC 350 eには、同社最新世代のステアリングホイールも採用された。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能性も有している。

さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させた。

オプション設定で室内を彩る「アンビエントライト」は64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能となった。乗車時には、乗員を迎え入れる演出が設定され、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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