ボルボS60 T6 AWD Rデザイン×ポールスター

公開 : 2012.12.26 17:05  更新 : 2017.05.29 19:09

「エンジンのパフォーマンスを向上させる専用エンジンプログラム『ポールスター・パフォーマンス・パッケージ』を本日より発売いたします」(2012年11月5日付のプレスリリースより。以下同)。要するにこれ、俗にいうROMチューン。どういうROMチューンかというと、「ボルボ社と、ボルボのモータースポーツ公式パートナーであるポールスター・レーシング(以下、ポールスター社)が共同で開発した専用エンジンマネジメントプログラム」。ポールスター社に関する詳細は、www.polestar.seをご参照ください。簡単にいうと、1996年からこっち、ボルボのレーシング活動はここがやっておりますと。

で、今回の市販車用ROMチューンは¥20万也。イジれるのは、現行というかここ最近というかのT6エンジン。直列6気筒+ターボの3.0ℓ。型式名だとB6304T(ベンジン=ガソリンの6気筒で排気量3.0ℓで4バルブでターボ、ということでしょう)。そのエンジンが載ってるクルマならどれでも対象。ヒット商品となったS60やV60XC60のほかに、V70やXC70やS80も。じゃあXC90は? 対象外。なぜなら、直列6気筒だけどターボじゃなくて3.2ℓなので(B6324)。

作業はディーラー持ち込み。正確には、制御チップを交換するのではなくプログラムの書き換え。社外でイジるのではないので、「プログラムのインストール後も、引き続き車両の新車保証が適用されます」。それと、インストールすることによってモード燃費の数字が変わるようなことはなし(そりゃそうでしょうね)。

このPPPをインストールすると、当然のことながらエンジンのスペックがアップする。ピーク出力は224kW/5600rpmから242kW/5400-6500rpmへ。最大トルクは440Nm/2100-4200rpmから480Nm/3000-3600rpmへ。パワーやトルクのグラフを見ると、違いが目立っているのはトルクのカーブのほう。インストール前は2000rpmから4400rpmあたりにかけてフラットだったのが山型に。わずかに2900rpm強から3900rpm弱にかけての部分のみフラット。あと、5000rpm台後半からタレはじめるパワーが6000rpm超でもタレない(5000rpm超からフラットに持続)。

なお、全開時の性能グラフのなかで、インストール後がインストール前に負けてるところは1カ所もなし。ただし、1900rpmまではどっちもほぼ同じ。

おすすめ記事

 
最新試乗記

試乗記の人気画像