「キャトル」30年ぶりに復活 新型ルノー4 E-テック 革新的で実用的な電動世代
公開 : 2025.05.10 19:05
キャトルが30年ぶりに復活 プラットフォームやインテリアは5と共有 快適に過ごせる車内 150psで0-100km/h加速は8.2秒 好ましい乗り心地 同クラスの殆どより高い魅力 UK編集部が試乗
もくじ
ープラットフォームは新型5と共有
ー快適に過ごせる車内空間 内装は5と同等
ー150psの0-100km/hは8.2秒 ワンペダルも可
ー好ましい乗り心地 航続距離は397km
ー同クラスの殆どより高い魅力 確かに革新的
ールノー4 E-テック・コンフォートレンジ(欧州仕様)のスペック
プラットフォームは新型5と共有
過去の汎用性を継承しつつ、革新的な進化を遂げたとルノーが主張する、まったく新しい「4(キャトル)」。プラットフォームは、ひと回り小さいハッチバックの「5(サンク)」と共有しつつ、荷室容量は100L大きい420Lを誇る。
それでも18か国で製造され、800万台以上が売れ、自家用車の普及へ大きく貢献した初代に並ぶ説得力を得たとまではいえないかもしれない。中には、80万km以上の走行距離を重ねた例もあるとか。

新しい4の生産は、今のところフランス限定。バッテリーEVのみの設定で、インフラの普及が遅い地域での販売は難しい。最低地上高が高めのクロスオーバーだから、舗装されていない道を臆せず進めるとしても。
スタイリングは、明らかに初代を意識したもの。四角い箱型で、テールゲートの開口部は広々。若干不揃い感のある、リアピラー部分の台形ウインドウや、縦に長いLEDテールライトも初代を彷彿とさせる。フロントグリルは光り、パステルの塗装色を選べる。
快適に過ごせる車内空間 内装は5と同等
インテリアは、新しい5と同等。広々としており、快適に過ごせる空間に仕上がっている。ダッシュボードにはインフォテインメント用とメーター用、2面のモニターが据えられるが、エアコンには実際に押せるハードスイッチがある。
中級グレード以上なら、グーグル・マップや音声アシスタントなど、グーグルのソフトウエアをシームレスに利用可能。センターモニターのサイズは、ナビの利用時は若干小さいかもしれない。試乗車のバックカメラは、若干ピントが甘かった。

シフトセレクターは、ステアリングコラム側。ワイパーレバーがその下にあり、筆者は最初間違ってしまったが、すぐに慣れるだろう。サイドブレーキは電子式で、ボタンを引き上げるタイプだ。運転支援システムは、必要な項目を初期設定として登録できる。
エアコンは、高効率なヒートポンプ式が標準。シートヒーターは、上級グレードでもオプションらしい。
150psの0-100km/hは8.2秒 ワンペダルも可
駆動用モーターは、122psか150psの2種類から選択可能。英国では、パワフルな方が売れると予想されている。0-100km/h加速は8.2秒で、バッテリーEVらしく出だしは活発。路面が乾いていても、一気にアクセルペダルを踏み込むと、軽く空転するほど。
高速道路の速度域に届くと、加速力は鈍くなる。だが、4のユーザーなら不満は感じないはず。ドアミラー付近から風切り音が大きく響き、速く走っていることを実感させる。

回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで4段階から選択できる。最も強くすると、日産リーフのようにワンペダルドライブ可能。ドライブモードも複数から選べる。
ただし、エコ・モードで115km/h以上出すには、アクセルペダル裏側にあるゴムボール状の突起を押し込む必要がある。かなり力を込めて。クルーズコントロールも、115km/h以上には設定できない。120km/h制限の区間では、別のモードを選ぶことになる。






















































































































































































