選ぶならドレ? 4 E-テック エースマン プーマ・ジェン-E(2) ブランドらしい運転の楽しさ

公開 : 2025.10.10 19:10

お手頃なEVが揃い始めた英国市場 独自性の高い特徴を得た4 E-テック 称賛すべき操縦性を叶えたプーマ・ジェン-E 速めの走りで真価を引き出せるエースマン UK編集部が小柄な3台を比較

思慮深い開発が見える操縦性を称賛したい

フォード・プーマ・ジェン-Eの乗り心地は、落ち着きに若干欠けるものの、ルノー4 E-テックより設置感は高い。19インチ・ホイールはアスファルトの凹凸を拾いやすいが、快活な操縦性がトレードオフ。同社の魔法が、ここにもしっかり効いている。

パワーの余裕は限られ、ドライバーの気持ちを底から奮い立たせる程ではない。雨天時に気張りすぎると、グッドイヤー・タイヤのトラクションは不足しがちだ。

ブルーのフォード・プーマ・ジェン-E プレミアムと、ライトブルーのルノー4 E-テック・アイコニック、ダーク・グリーンのミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン
ブルーのフォード・プーマ・ジェン-E プレミアムと、ライトブルーのルノー4 E-テック・アイコニック、ダーク・グリーンのミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

減速時や旋回時には、1563kgと軽くはない車重を実感させる。アンダーステアを隠さず、アクセルペダルを戻し、ライン補正する機会も多い。積極的に操り始めると、電子制御が介入してくる。

それでも、ステアリングホイールの感触には一貫性があり、該当クラスでレスポンスはピカイチ。技術者が、思慮深く開発したことが見えてくる。リア・サスペンションはトーションビームでも、称賛すべき操縦性を実現している。

小柄なミニはエキサイティング

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマンは、今回の3台では技術的に最も高度といえる。特に試乗車は、動的能力を最も追求した仕様になる。

JCWであることを抜きにして、エースマンのポジショニングは少し曖昧かもしれない。同僚は、大きなミニ・クーパーが目指されたのか、小さなカントリーマンが目指されたのか、と疑問を感じていたが、筆者も共感はできる。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン(英国仕様)
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン(英国仕様)

確かにリアドアが備わり、3ドア・ハッチバックのクーパーより実用性は優れる。他方、ファミリー・クロスオーバーとして、4 E-テックやプーマ・ジェン-Eへ並ぶほど、日常の使い勝手に長けるわけではないだろう。

そのかわり、ミニの走りはエキサイティング。2台より約100psも強力なJCWだから、当然といえるが。直線を加速するだけで興奮を誘い、カーブでの躍動感は群を抜く。

速めの運転で真価を引き出せる

ただし今回は、価格帯を踏まえてパワーを抑えたグリーン・モードで比較するのが正しいだろう。より控えめな仕様のエースマンの走りへ、近づくことができる。

すると、濡れたアスファルトでのホイールスピンやトルクステアは解消。スムーズに、キビキビ走り回れるようになる。サスペンションは硬めだが、速度域が上昇すると落ち着きも増す。速めに運転することで、真価を引き出せる。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン(英国仕様)
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス(JCW)・エースマン(英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

スポーティなモデルは、スポーティに走らせるのが1番。エースマンも同様といえ、意欲的なコーナリングが気持ち良い。ライン調整の幅も残されている。プーマ・ジェン-E並みのステアリングフィールではないものの、クイックで正確。問題にはならない。

インテリアは個性的。シートポジションはホットハッチのように低く、ダッシュボード上の鮮明で丸いOLEDタッチモニターが新時代を主張する。インターフェイスに賛否両論あるかもしれないが、思い切ったデザインで筆者は好きだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

4 E-テック エースマン プーマ・ジェン-Eの前後関係

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