■どんなクルマ？

マツダにとって、新型CX-5は非常に重要なモデルだ。世界的にも極めて競争が熾烈なセグメントに投入されるのはもちろんだが、こと欧州市場において先代モデルは、過去5年における販売台数の実に60％を占めていたのである。

新型の成否は、マツダの将来を左右すると言っても過言ではない。

マツダとしても、それは十分に承知しているのだろう。人気の上にあぐらをかき、穏やかな正常進化に留めるようなことはせず、デザイナーもエンジニアもほぼ全域に渡り改善に努めた。

彼らの主張によれば、デザインや内装クオリティ、動力性能や運動性能は高められ、先代とほぼ変わらぬボディサイズながら、大幅に異なるものになっている、とのこと。

しかし、このセグメントはますます競争が厳しくなっている。果たして、新型CX-5はそこを勝ち抜くことができるのだろうか。