凝縮されたシトロエンのキャラクター エグザンティアSX 魔法のじゅうたん、今なお崇められる

2019.11.23

サマリー

1993年にデビューしたシトロエン・エグザンティア。今日の眼で見た時、特筆すべき点はサスペンションシステムにあります。いわゆる「ハイドロ」。これがシトロエンと消費者に与えた影響を振り返ります。

もくじ

影響力の源はハイドロにあり
販売店には「ユーノス」の名も
20世紀シトロエンに惹かれる理由

影響力の源はハイドロにあり

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

1993年にデビューしたシトロエン・エグザンティアというクルマを今日の眼で見た時、特筆すべき点はサスペンションシステムにある。

流体とガスによるハイドロニューマティック通称「ハイドロ」だ。「魔法の絨毯」のような極上の乗り心地を示すシトロエン独自のサスペンションは、現代の同社のラインナップに存在していないからである。

フラッグシップのXMにも通じるシャープなマスクが特徴のエグザンティア。前期モデルはバンパーが無塗装だったが、後期型では塗装されている。車名は本来はクサンティアなどと発音するが、日本名はエグザンティアに改められていた。
フラッグシップのXMにも通じるシャープなマスクが特徴のエグザンティア。前期モデルはバンパーが無塗装だったが、後期型では塗装されている。車名は本来はクサンティアなどと発音するが、日本名はエグザンティアに改められていた。

車高を保ち、また変化させるために油圧を使い、バンプ・ストロークをエアに任せる「ハイドロ」は1955年、シトロエンDSとともにデビューし自動車世界に衝撃を与えた。

20世紀で最も影響力のあったクルマを選ぶカー・オブ・ザ・センチュリーでシトロエンDSはフォード・モデルT、ミニに続く3位に入っている。評価の理由はもちろん、「ハイドロ」をはじめとする時代を超越したハイテクにあった。

ハイドロニューマティックシステムは、DSのデビュー以降、シトロエンの代名詞として開発が続けられ、1989年デビューのシトロエンの旗艦モデルXMでは電子制御のハイドラクティブと、その進化版であるハイドラクティブIIへと進化している。

エグザンティアの場合、ベースグレードのSXがハイドロ、上級モデルのV-SXにはハイドラクティブIIが装備されていた。

 
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