今あらためて試乗 ジャガー・ヴァンデンプラスH.E.(XJ6サルーン) 時代こえる英国テイスト

2019.12.01

サマリー

いまの視点でジャガー・ヴァンデンプラスH.E.(XJ6サルーン)に乗ると、年式こそ1984年ですが、60年代の英国ヒストリックカーのものだといいます。1台で全ての用事をこなしている理由にも納得のよう。

もくじ

雰囲気はイングリッシュパブの如し
室内はトヨタ86より狭い?
旧き佳き英国がそこにある

雰囲気はイングリッシュパブの如し

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

待ち合わせ場所に白いXJサルーンが颯爽と現れる。

速度はゆったりとしたものだったが、現代のサルーンとは比べ物にならない全高の低さと、シャープなスタイリングによって「颯爽と」という表現が良く似合うのだ。

現行モデルのジャガーXJより一回り以上小さい初代XJサルーン。寸法的には現代ジャガー・サルーンの末っ子であるXEと同等のサイズ感である。低いボンネットの下にはかなり大きめの5.3L V12が搭載されている。
現行モデルのジャガーXJより一回り以上小さい初代XJサルーン。寸法的には現代ジャガー・サルーンの末っ子であるXEと同等のサイズ感である。低いボンネットの下にはかなり大きめの5.3L V12が搭載されている。

1984年式のジャガーXJ12ヴァンデン・プラH.E.。V12エンジンを搭載したXJサルーンの高級版であり、末尾のH.E.のアルファベットは、80年代になって燃焼効率が高められたV12エンジンに付与されたHigh Efficiency(高効率)の頭文字である。

このジャガーXJ12ヴァンデン・プラに20年乗っているというオーナーの宮廣好一さんは、このクルマの前にもジャガーXJ6に乗っていたほどの生粋のジャガー党。

古い英国車を愛するオーナーは、ファッションは身の回りのモノも含めて英国好きであることが多いが、宮廣さんもその例に漏れない。

チューダーホワイトと言われる陶器のような白いボディに上品なメッキパーツが散りばめられたエクステリアも見事だが、メッキで縁取られた窓から覗く使い込まれたマルベリー(深い赤)の革内装が、まるでイングリッシュパブのような雰囲気を醸し出している。

重量感のあるドアを開け、赤いランプで照らされた室内に潜り込む。

 
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