ジャガーの名を体現した4ドアサルーン ジャガー・ヴァンデンプラスH.E.(XJ6サルーン)

2019.11.30

100字サマリー

今回振り返るのは、ジャガーXJ6サルーンです。ジャガーの創業者であるサー・ウィリアム・ライオンズにスポットを当てながら、各シリーズのサマリー、かの「ネコ脚」の秘密まで触れます。

もくじ

創業社長は稀代のスタイリスト
ル・マン・ウィナーから受け継いだもの
V12で人気を博した最終期

創業社長は稀代のスタイリスト

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

この記事をご覧になっている方にとって、ジャガーのスタイリング・イメージは2つに大別されるはずだ。

今回の主役である初代XJサルーンの低くてシャープなものか、2008年のXFで初めて示された現行のモダンなものか。

1968年にデビューしたジャガーXJ6。PHP 42Gのレジストレーションを掲げたこの個体はジャガーの創業社長にしてこのクルマをデザインしたサー・ウィリアム・ライオンズの愛車であり、現在はミュージアムに保管されている。
1968年にデビューしたジャガーXJ6。PHP 42Gのレジストレーションを掲げたこの個体はジャガーの創業社長にしてこのクルマをデザインしたサー・ウィリアム・ライオンズの愛車であり、現在はミュージアムに保管されている。

1968年に登場し、最後はディムラーの名前で1993年まで作り続けられた初代XJは、イギリス車らしい長寿モデルとして君臨した。

しかも初代XJの印象的なシルエットはそれ以降のジャガーのデザインに大きな影響を与え続けブランドの象徴となったのである。

ジャガーは創業当初より、スタイリッシュな自動車ブランドとしてあった。アメリカ豹を意味するジャガーという車名も、創業者の名前や地名にまつわるものではなく、響きの良い、敏捷性の高いクルマをイメージさせるものとして考え抜かれた結果だった。

ジャガーの創業者であるサー・ウィリアム・ライオンズに、経営者やエンジニアよりもスタイリストとしての才能があったことは明らかだ。

オースティンやウーズレーと言った大衆車のボディを瀟洒なものに載せ替えることで会社を立ち上げたライオンズは、1945年にジャガーという社名を発案している。

英国車が活況を呈した60年代の終わりに、初代XJサルーンの流麗なラインを描いて見せたのも彼自身だったのである。

 
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