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2017.11.11

ゴードン・マーレー、「天才デザイナー」と呼ばれるまでの軌跡 新本社を訪問

[編集部より]

ゴードン・マーレーと聞いて思い浮かぶのは、マクラーレンF1でしょうか。それ以外にも数々の「傑作」があることをAUTOCAR読者もご存知でしょう。今回は彼のオフィスを訪問。ユニークな発送の源を探ります

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

もくじ

「天才デザイナー」、ゴードン・マーレー
ミンバグ 意外な誕生ストーリー
実用優先 それがかえって見た目をよくする
ミンバグ 実際にドライブしてみると?
ゴードン・マーレーの花形「作品」 5選

「天才デザイナー」、ゴードン・マーレー

午前10時、サリー州の道路を行きかうクルマはお決まりのグレーか白のフォード、ヴォグゾール、BMWなどなど。昨今の英国のクルマはみな似たり寄ったりだ。

例外は、歯をむき出して笑うちょっとおかしなふたりの男が乗った小さい箱型の黄色いクルマ。英国の道では40年以上も目にしなかった超貴重な作品だ。

助手席に座っている背の高い男がF1の設計者の巨匠、ゴードン・マーレーだ。数多くのワールド・チャンピオンシップと50余りのグランプリ優勝のあと、1990年代に彼は公道を走るスーパーカーのデザインへと進路を変え、次いで価格が安く軽量だがパフォーマンスは最高のクルマ作りに向かう。

ステアリングを握っているのはわたしだ。われわれはギルドフォード郊外のダンスフォールド離着陸場の周辺にできたマーレーの新しい本社に向かっている。

小さくて驚くべきこのクルマは今朝の主役。ミンバグをボルトとナットで再現したクルマだ。ミンバグとはマーレーが英国で最初に作ったクルマである。

マーレーは今までの仕事の記録と図面を几帳面に保存しており、誇張なしに全自動車界における自分の場所をしっかりと自覚している。

半世紀にわたりカーデザインを続けてきたマーレーは、新たに発表した少量生産の会社「ゴードン・マーレー・オートモーティブ」の本社をダンスフォールドに新設した。そこでは、彼が50年間に生みだしたクルマのほとんどが展示されるそうだ。

マーレーによると設計したのは70台、そのうち58台が制作され、40台が展示される。多額の費用がかかること、そのほとんどが希少品であることを考えると驚くべき数だ。

マーレーは慎重な言い回しでこれは単なる懐古趣味ではないと指摘する。しいて言うなら彼の最近のデザインは関連性と影響力を増しているのだ。

なぜならそのデザインは、彼の新しいTVRグリフィスや最近のアフリカ向けトラック「OX」の土台になっている高度に効率的で、単純に洗練された「iストリーム」のコンセプトに則っているから。

それでも今日の主人公ミンバグは必要に迫られて製作されたというのだから、好奇心をくすぐられずにはいられない。

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