ゴードン・マレーのV12スーパーカー『T.33』 初公開から4年、ついに生産開始か 資金注入受けて開発加速

公開 : 2026.02.27 07:25

最高出力615psのV12エンジンと6速MTを搭載したゴードン・マレー・オートモーティブの新型『T.33』が、ようやく生産開始に近付いているようです。欧州の公道でテスト車両が初めて確認されました。

最高出力615psのV12搭載スーパーカー

ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)の新型スーパーカー『T.33』が、ついに量産段階に近づいている。公道でテスト走行中のプロトタイプが初めて目撃されたのだ。

T.33は、GMAのフラッグシップモデル『T.50』に続く第2の「量産」モデルで、発表からすでに4年が経過した。

GMA T.33
GMA T.33

当初は2024年に納車開始予定だったが、100台限定のT.50の生産遅延により延期されていた。最後のT.50は昨年7月、ようやくGMAの単一生産ラインから出荷された。

GMAにとってもう1つの課題は、開発コストの高さに起因する資金面での圧力だった。おそらくこれが、超限定生産モデル『ル・マンGTR』と『S1 LM』の生産を優先した理由だろう。この2車種は同社の新部門スペシャル・ビークルズが手掛けたもので、3台限定のS1 LMのうち1台はオークションで1580万ポンド(約33億円)で落札された。

これに続き、昨年末にはT50の購入者であるタリック・オウアス氏が設立した企業から新たに9000万ポンド(約190億円)の投資が行われ、T.33の生産がついに間近に迫った。この投資は、T.33スパイダーと、最高出力700psのハードコアモデルT.50 Sニキ・ラウダの納車加速にも寄与するだろう。

T.50よりも実用性を高めたモデル

2022年初頭に発表されたT33は、3人乗りのT.50よりも「実用性を高めたモデル」として構想された。

専用設計のカーボン・アルミニウム製モノコックを採用し、コスワース設計の自然吸気3.9L V12エンジンを搭載。最高出力615ps、最大回転数は1万1100rpmで、6速マニュアル・トランスミッションと組み合わされる。

137万ポンド(約2億9000万円)という価格にもかかわらず、生産予定の100台は発表から1週間以内に完売した。

当時、GMA創設者のゴードン・マレー氏は「もし1台だけスーパーカーを所有するなら、T.33こそが選ばれるべき1台として設計された」と述べていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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