グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025 注目の最新発表まとめ(後編)

公開 : 2025.07.10 19:45

7月10~13日に英国で開催される『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025』では、各メーカーが重要な発表を控えています。最新モデルの実車や初披露のスーパーカーなど、注目すべきモデルを紹介します。

フェラーリ296スペチアーレ

フェラーリが「史上最も楽しく、エモーショナル」と謳う296スペチアーレは、既存のGTBと比べて数々のアップグレードが施されている。出力は50ps向上、ダウンフォースは20%向上、車重はGTBより60kg軽量化された。これには、新型ハイパーカーのF80から移植されたアルミニウム製ピストンやチタン製コネクティングロッドなどの部品が寄与している。

フェラーリ296スペチアーレ
フェラーリ296スペチアーレ

フェラーリ・アマルフィ

新型アマルフィはローマの後継車で、新鮮なデザインと親しみやすいパフォーマンスを約束している。グッドウッドでは初めて一般公開される。

フェラーリ・アマルフィ
フェラーリ・アマルフィ

フェラーリF80

ラ・フェラーリの後継となるF80は、ほぼル・マン・ハイパーカーと言える仕様で、同社の499Pレーサーからコンポーネントを流用し、最高出力1200psを発揮する。価格は300万ポンド(約6億円)、799台限定で完売済み。グッドウッドのヒルクライムコースを走行する。

フェラーリF80
フェラーリF80

GMA T33

ゴードン・マレーは以前、グッドウッド・メンバーズ・ミーティングでT33を初公開したが、今回、一般の人々も実車を目にすることができる。価格は137万ポンド(約2億7000万円)からで、T50よりも実用性を重視したモデルとして位置付けられている。自然吸気V12エンジンを搭載し、615psを発生、最大回転数は1万1100rpmに達する。生産台数は100台限定だが、スパイダーや、サーキット向けのT33 Sなどの派生モデルも発売される予定だ。

GMA T33
GMA T33

GMA T33スパイダー

前述のクーペモデルよりわずかに18kg重いT33スパイダーは、タルガスタイルのルーフとロールバー上部のエアインテークスクープにより、直感的なドライビング・エクスペリエンスを実現しているという。フェスティバル・オブ・スピードで初めて一般公開される。

GMA T33スパイダー
GMA T33スパイダー

ホンダ0シリーズSUV

このスクエアなSUVは、ホンダの次世代EVを垣間見せるモデルだ。再出発を象徴する『0シリーズ』と名付けられ、ドラマチックな新デザインを採用し、効率性と実用性において大きな進化を約束している。フェスティバル・オブ・スピードでは欧州初公開となる。

ホンダ0シリーズSUVコンセプト
ホンダ0シリーズSUVコンセプト

ホンダ・シビック・タイプRアルティメット

欧州ではシビック・タイプRが生産終了を迎えてしまうが、これまでの28年間にわたる歴史を記念した特別仕様車が発売される。タイプRの象徴的なチャンピオンシップホワイトの塗装に、インテリアの定番色を想起させる赤いレーシングストライプが施されている。生産台数は40台限定で、そのうち25台は英国向けだ。グッドウッドは、完売前にこのモデルを目にする最初で最後のチャンスになるかもしれない。

ホンダ・シビック・タイプRアルティメット
ホンダ・シビック・タイプRアルティメット

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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