BMW経営陣「全自動化、まだ先」 投資は継続 運転者にもメリット

公開 : 2018.04.20 16:40

BMWの経営陣は、自動運転のレベル3より先に到達するには、まだ時間がかかると考えています。「社会がまだ準備できていないだろう」という表現です。ただ、高精度な交通情報をライブに得るデバイスなどへの投資は継続。みずから運転するひとにもメリットがあるといいます。

もくじ

インテリジェント化「しばらく先」
みずから運転するひとにもメリット

インテリジェント化「しばらく先」

いわゆるインテリジェント化の波は、BMWにも押し寄せている。経営陣に名を連ねるピーター・シュワルツェンバーガーは、その計画が進んでいることを認めている。が、全自動運転の導入はしばらく先のことになるとも語っている。

ミュンヘン近郊にある技術開発センター、BMW FIZでシュワルツェンバーガーが述べたところによれば、今後のモデルはクラウド・ネットワークに接続し、リアルタイムで安全/走行情報を得られる機能を導入し、レベル3の自動運転に対応させていくという。

これは動きの遅い渋滞路のような特定の状況において自動走行をおこなうが、ドライバーはいつでも運転操作ができるよう準備していなければいけない段階だ。ただし、自動運転車に対して「社会がまだ準備できていないだろう」というのが彼の見解だ。

「世の中がそれを受け入れるでしょうか。誰もが機械に命を預けられると考えてはいない、とわたしは考えています。一歩ずつ進んでいかなくてはいけません。レベル3はおそらく受け入れ可能でしょうが、その先に進むにはまだまだ時間がかかるでしょう」。そう語るシュワルツェンバーガーは、ミニとロールス・ロイスの両ブランドを統括している。

それでも近い将来、BMWは高精度な交通情報をライブに得るデバイスなどに関して、投資を続けていくだろう。

これは、現在のようにみずから運転するドライバーにもメリットがある。次項で詳しくお伝えしよう。

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