【空飛ぶクルマ】量産サービス化までの道のり、極めて厳しいワケ トヨタが約433億円投資も

2020.01.17

100字サマリー

トヨタは米国時間の2020年1月15日、「空飛ぶクルマ」を研究開発しているベンチャー企業に約433億円投資。しかし量産サービス化までの道のりは極めて厳しいと考えます。理由を桃田健史がまとめました。

もくじ

トヨタ近未来型実験都市の上空を飛ぶのか?
「空飛ぶクルマ」実用化のきっかけ、ドローン商用利用
大きなハードル=電動化
収益性のあるサービスができるのか?

トヨタ近未来型実験都市の上空を飛ぶのか?

text:Kenji Momota(桃田健史)

トヨタは米国時間の2020年1月15日、いわゆる「空飛ぶクルマ」を研究開発しているベンチャー企業、ジョビー・アビエーション(本社カリフォルニア州サンタクルーズ市)に対して、3.94億ドル(1ドル110円換算で約433億円)の投資を伴う事業連携を行うと発表した。

開発の対象は、eVTOLと呼ばれる電動モーターを使った垂直離着陸型の飛行体だ。

ベンチャー企業、ジョビー・アビエーションのeVTOLと呼ばれる電動モーターを使った垂直離着陸型の飛行体。
ベンチャー企業、ジョビー・アビエーションのeVTOLと呼ばれる電動モーターを使った垂直離着陸型の飛行体。

今回の事業連携で、トヨタの役割は、設計/素材/電動化の技術開発に直接携わることで、生産についてもトヨタ生産方式を活用する。

最終的には量産化を目指すとしているが、現時点では明確な量産時期は公表していない。

トヨタはトヨタグループ各社と共同出資のかたちで、日本のベンチャー、スカイドライブにも出資しているが、出資の規模と事業への関わり方として、今回のジョビー・アビエーション案件の方が重要度が高いようにみえる。

また、今回の発表の1週間ほど前、米ラスベガスで開催されたIT・家電の世界最大級見本市・CES2020で、静岡県裾野市に約2000人が居住することを想定した近未来型実験都市「WovenCity(ウーブン・シティ)」を2021年に着工すると、豊田章男社長自らが世界に向けてプレゼンテーションしたばかり。

当然、ウーブン・シティの上空を、ジョビー・アビエーションと協業開発する「空飛ぶクルマ」が飛び回るようなイメージを抱く人が増えるだろう。

 
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