静かなだけがコンフォートじゃない ブリヂストン、レグノ新モデルを発表

公開 : 2024.01.24 17:05  更新 : 2024.01.25 13:04

もう静かさだけではない 現役レーサーも開発に参加

発表会では、開発を担当したPSタイヤ製品企画第1部の橋本賢人氏と、開発に参加したレーシングドライバーの立川祐路選手によるトークショーも行われた。立川選手はスーパーGTのテストのため、マレーシアからオンラインでの参加となった。

レグノのようなプレミアムコンフォートタイヤでは、乗り心地や静粛性は良くて当たり前。さらに乗り味や走行性能を向上させるために、レーシングドライバーである立川選手らが開発に参加したという。

レーシングドライバーの立川祐路選手が開発に参加し、発表会にはオンラインで登場した。
レーシングドライバーの立川祐路選手が開発に参加し、発表会にはオンラインで登場した。    篠原政明

その結果、直進性の向上やリニアな反応が得られ、それでいながらマイルドで安心感のある乗り味も得られたという。それは運転を楽にし、また同乗者も快適に感じられると立川選手は語る。

GR-X IIIの完成までには、立川選手からは幾度もダメ出しが。ブリヂストンのテストドライバーも交え、同乗走行やテストを繰り返し、何がベストかを求め続け、ようやく生まれたのがGR-X IIIだと橋本氏も苦心談を語る。

また、今までのレグノは、さまざまな技術の積み重ねだったが、このGR-X IIIは必要なものを突き詰め、要らないものを削ぎ落として作られたと橋本氏。

こうして生まれたレグノGR-X IIIは、立川選手をして「自分が履きたいと思えるタイヤ」になっているという。橋本氏は「どんなクルマでも1ランク上の質感が得られるタイヤ」であるという。

レグノGR-X IIIのサイズは、195/65R15(メーカー希望小売価格:税込2万6730円)から275/35R20(同:税込10万8350円)まで全51サイズと、きわめて多岐にわたる。2024年2月に26サイズが、3月に残り25サイズが発売され、サイズは今後も拡大予定だという。

その性能は、果たしてどのようなものか。レグノGR-X IIIの試走会も近く行われる予定なので、そのレポートはあらためてお届けしたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

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