100周年までに世界No.1奪還を ブリヂストンが人材育成施設『ビー・ソリューション・ラーニング・センター』新設 基盤となるのは人作り

公開 : 2026.04.14 07:05

ブリヂストンが小平市に、新たな研修施設『B-Solution Learning Center(ビー・ソリューション・ラーニング・センター:以下B-SLC)』を開設しました。タイヤの達人、斎藤聡が解説します。

ブリヂストンの新たな人材育成施設

4月6日、ブリヂストンは、タイヤのメンテナンス技術の向上や、顧客に対する解決力・提案力強化のための新たな研修施設『B-Solution Learning Center(ビー・ソリューション・ラーニング・センター:以下B-SLC)』を設立した。

場所は東京都小平市にある同社の技術センター/東京ACタイヤ製造所がある一角。西武国分寺線・拝島線の小川駅前に広がる所謂『ブリヂストン村』の一部となる。

東京都小平市に従来からある技術センター/東京ACタイヤ製造所の並びにできた『ビー・ソリューション・ラーニング・センター』
東京都小平市に従来からある技術センター/東京ACタイヤ製造所の並びにできた『ビー・ソリューション・ラーニング・センター』    ブリヂストン

ブリヂストンでは『最高の品質で社会に貢献』することを使命として掲げており、この施設を活用した実戦的な研修を通じて、法人や一般の顧客に安心・安全で快適なモビリティライフを提供するための人材育成を強化していく、としている。

以前は千葉の市川研修センターがあったが、閉鎖後はタイヤ館の実店舗などがその役割を担っていた。

どんなにいいタイヤを作っても、最後にカスタマーにそれを手渡すのは販売員の仕事。『ブリヂストン基準』で製品を安全に、適切に提供する人材育成を進めるために、こうした施設を構えたということだ。

『タイヤ館』の実店舗を再現

当施設は、セールスルーム、消費財ピット、生産財ピット、出張サービス研修路で構成されている。

セールスルームは、『タイヤ館』の実店舗を再現。来店から商談、退店までの一連の接客をシミュレーションできるほか、メンテナンスの進捗や待ち時間を可視化する『ピットトラッカー』データに基づく時短商談や、生成AIによるロールプレイング商談のためのデジタル技術も導入。要望への対応力や商品提案力などを習得できるよう作られている。

実際にタイヤ館やミスタータイヤマンに勤める人たちが研修を受ける。
実際にタイヤ館やミスタータイヤマンに勤める人たちが研修を受ける。    ブリヂストン

消費財ピットは、パッセンジャーカー用のピットで、タイヤ交換のためのピットが2レーンのほか、アライメントテスターや、地下からガラスのフロアに止めたタイヤの接地状態を実際に確認できる設備がある。

生産財ピットは、トラック・バス用ピット。自動でタイヤ組換えを行う最新機材があったり、大型タイヤ交換時の作業者の負担を軽減するバリアスツールハンガーの導入によって、安全・軽労で効率的な作業スキルの習得が可能となっている。

また、夏冬タイヤの履き替えが集中する繁忙期のオペレーションの習得や開発にも活用できる。

出張サービス研修路では、24時間対応の『ブリヂストン・サービス・ネットワーク』のサービス向上を目的として、タイヤ組み換え機材を搭載したサービストラックを使って、安全な作業ができるオペレーショを学ぶことができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事