【いまやブランドの稼ぎ頭に】シトロエン・ベルランゴが大きく進化 導入記念の特別仕様車も

公開 : 2024.10.05 14:25  更新 : 2024.10.05 23:08

日本正式導入を開始してから累計1万台以上が販売され、いまやシトロエン販売を半数を稼ぎ出すベルランゴがより充実した新型へと進化しました。導入を記念した特別仕様車も用意されています。

累計で1万台以上を販売

2020年10月から日本で正式販売を開始したシトロエンベルランゴは、登場以来シトロエン・ブランドを牽引する絶大な人気を集め累計で1万台以上が販売されている。2021年からは日本で販売されるシトロエンの半分がベルランゴという大人気モデルとなった。

当初2列シート5人乗り仕様のみだったが、2023年からロングホイールベース版の3列シート7人乗り仕様を加え、日本車のマーケットにも食い込むMPVを代表するモデルに成長している。

新型となったシトロエン・ベルランゴ。
新型となったシトロエン・ベルランゴ。    上野和秀

また日本におけるC-MPVカテゴリーで、2021年から3年連続でトップシェアを維持する。このカテゴリーはルノーカングーBMW 2シリーズメルセデス・ベンツBクラス、VWトゥーランなどの強豪を抑えてのトップ獲得なのである。

そのベルランゴが初のマイナーチェンジを受けた。新世代シトロエンのデザイン要素を取り込んだエクステリアが採用されたほか、メーターのデジタル化やインフォテインメント・システムをはじめ運転支援装備などがアップデートされたのが特徴だ。

基本的な部分の変更はなく、ボディは2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの2タイプが用意される。パワートレインは従来型で好評な130psを発揮する1.5L直4ディーゼルターボ・エンジンに8速EATが組み合わせられ、前輪を駆動する。

日本に導入されるのは従来型と同様に、2列シート5人乗り仕様と3列シート7人乗り仕様共に、本国で上級グレードとなるマックスが設定される。

シトロエンの新デザインを採用

新型ベルランゴに盛り込まれた新デザインは、2022年にコンセプトBEVとして発表されたOli/オリに盛り込まれたモチーフが各部に受け継がれている。

大きく変えられたのはフロント・デザインだ。従来型ではダブルシェブロンがグリルの一部に落とし込まれ、ヘッドライト風の細いクリアランスランプが特徴だった。

シトロエン・オリ・コンセプト。
シトロエン・オリ・コンセプト。    シトロエン

新型ベルランゴでは、独立した楕円の中に2022年から採用された新CIデザインのダブルシェブロンが配され、両側のアッパーグリルにもピアノブラックで仕上げられたシェブロンのモチーフが施される。

ヘッドライトも、Oli/オリのデザイン言語を受け継ぐ。「コ」の字型に配されたデイライトの中央にLEDヘッドランプを配置し、その下にボディパネルを回り込ませシャープな表情に作り上げられた。

近代シトロエンを象徴する装備であるボディサイドのエアバンプは受け継がれ、ホワイトのアクセントラインが入る。

リアまわりではテールライトのデザインやボディパネルに変更はない。リアゲート中央にあったダブルシェブロンが姿を消しているが、その代わりに左側にシトロエンの文字バッジが付けられた。

リアゲートは1枚跳ね上げ式が受け継がれ、狭いところで荷物を取り出す際に便利なガラス部分のみが開くリアオープニング・ハッチも継承されている。

ボディカラーはブラン・イシ(ホワイト)と、新色のブルー・キアマ、グリーン・シルカの3色が用意される。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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