コンパクトなのに力強い「虎顔」SUV登場 キア・スポーテージ改良新型、デザイン刷新

公開 : 2024.11.07 06:25

キアのコンパクトSUV「スポーテージ」の改良新型が発表された。大胆な新デザインを採用し、インテリアの装備も強化。遮音材を追加するなどして快適性を向上させている。

主力モデルが更新 販売に弾みつける狙い

韓国の自動車メーカーであるキア(起亜)は、コンパクトSUV「スポーテージ(Sportage)」の改良新型を発表した。内外装が大胆に刷新され、ハイブリッド・パワートレインもアップデートを受けた。

エクステリアとしては、縦型のヘッドライトと長方形のフロントグリルが採用され、リアでは新しいライトとバンパーを獲得した。全体的にキアの電気自動車(EV)であるEV3、EV6、EV9に近いものとなった。

改良新型キア・スポーテージ
改良新型キア・スポーテージ    キア

インテリアでは、新しい12.3インチの曲面インフォテインメント・タッチスクリーンを搭載し、キアの車載オペレーティングシステム(OS)である「ccNC」のアップデート版が実装されている。新しい2本スポークのステアリングホイールと、フルワイドのLEDムードライトも特徴だ。

また、Bピラーとドアパネル周辺に遮音材を追加し、静粛性を向上させた。

パワートレインは、現行モデルと同じ1.6Lターボチャージャー付きガソリンエンジンを使用するが、マイルドハイブリッドモデルには、現行の7速デュアルクラッチ・トランスミッションではなく8速オートマチックが採用された。

フルハイブリッド(ストロングハイブリッド)モデルには6速オートマチック・トランスミッションが引き続き採用されるが、電気モーターの出力が5ps向上し、よりスムーズな加速が得られるという。

モーターの回生ブレーキはステアリングホイールの後ろにあるパドルで調整可能で、後部座席の子供の車酔いを最小限に抑えるため、パワーデリバリーをさらに滑らかにする「インファント(幼児)」ドライビング・モードも用意されている。

どちらのエンジンも最高出力180psと最大トルク27.0kg-mを発生する。

まだ詳細は不明だが、英国仕様では、最高出力215psのハイブリッドと250psのPHEVもラインナップに並ぶ可能性がある。

改良新型スポーテージは2025年に発売される予定で、価格は未定だが現行モデルの基準をほぼ維持すると予想されている。現行モデルの英国価格は2万9390ポンド(約580万円)からとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事