シトロエンDS3 Dスポーツ・プラスTHP165

公開 : 2015.01.29 23:50  更新 : 2017.05.29 18:35

■どんなクルマ?

つい最近フェイスリフトしたシトロエンDS3のなかでも、パンチのあるTHP 165ガソリン・ユニットを搭載したDスポーツ・プラスをテストする。

ここ最近は姉妹会社のプジョーからデビューしたプジョー208GTi 30th アニバーサリーの方が、過去の栄光(205 GTi)を彷彿とさせることから注目をあつめているようだ。

けれども、こちらのDS3にもシトロエンにしか成し得なかった功績が随所に散りばめられているとのこと。なかでもAX GTの面影が色濃く引き継がれているのだそうだ。

ただし、シトロエンのラインナップのなかでも ’Dスポーツ’ というグレード名が唯一のパフォーマンス・モデルという立ち位置であるものの、世間一般的な視点でみればホットハッチというよりもウォームハッチといった印象。

過去のワールド・ラリー・チャンピオンシップの戦績を遡ればDS3レーシングのようなモデルがデビューしても不思議ではないのだけれど、プジョーはあくまで ’おとなしさ’ を損なわないようにしているようだ。

Dスポーツは、より速いのはもちろんのこと、その他にも経済性や装備の拡充などに重きをおいて製品化されたモデルである。

■どんな感じ?

先代のTHP 155の数値を見たところ、最高出力は156ps、最大トルクは24.5kg-m、CO2排出量は137g/km、公表される複合サイクル燃費は17.0km/ℓとなっていた。

この後継にあたる今回のTHP 165は、最高出力が165ps、CO2排出量が129g/km、複合サイクル燃費が17.9km/ℓとそれぞれの値が優秀になっている。最大トルクの数値こそ据え置きではあるものの、こちらの発生回転数は1750rpmからと引き下げられ、上限も高められている。

実際に走らせた際にもこの結果は如実に感じられる。低い回転域から力強く加速してくれ、レブ・リミット付近まで回したとしても、タレは最後の1000rpmあたりのごくごく僅かなものだった。回転フィールにも不満はない。

さらに贅沢を言わせてもらえるならば、セミ-スポーツ・モデルを謳うからには、それなりのエグゾースト・ノートを響かせてくれてもいいのになと感じた。

163psであることから、ミニ・クーパーSやルノー・クリオRS 200などの速さには当然及ばない。しかし7.5秒という0-100km/hタイムからも、わくわくできる速さが確保されていることはお分かりいただけるだろう。

十分なトルクを供給してくれる回転域が広いおかげでせかせかと変速を繰り返さずに済むことから、特に速さに興味がないドライバーでも安心して乗れるはずだ。

 
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