「楽園」へようこそ ピーターセン自動車博物館 超貴重なコレクションはクルマ好き必見

公開 : 2025.01.25 18:05

特に印象深かった展示は……

3台のV12コンセプト

これは、プレイステーション世代向けのものだ。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、米国のビッグ3がそれぞれV12ハイパーカー・コンセプトを作っていたことは忘れられがちだが、今改めて見ても非常にクールである。

キャデラック・シエンは翼さえあれば戦闘機のように見えるだろうし、クライスラーME412は今発表されてもおかしくない。そしてフォードGT90は、ただただ狂気的で、思わず見入ってしまう。

ロールス・ロイスファントム・ジョンケール・クーペ

ピーターセン自動車博物館
ピーターセン自動車博物館    ジャック・ハリソン

全長5.5mを超えるジョンケール(Jonckheere)を間近で見ることは、どんなに準備しても無理だろう。1925年製のロールス・ロイスのワンオフモデルで、おそらく世界で最もエレガントで堂々としたクルマである。

グリルは人間の背丈ほどもあり、ボディの “ひだ” が空気の流れによって形作られたように見える。この車両はスクラップ同然の姿で見つかった後、完全に修復され、丸いドアまで備えている。ありえないほどクールだ。

シボレー・ビスケインXP-37

ゼネラルモーターズのコンセプトシリーズ「モトラマ」の一部であるビスケインは、1955年にシボレーの新しい小型V8エンジンを誇示するために製作された。

非常に美しいデザインで、パノラマルーフなど、後に一般的になる機能が満載されていたが、1958年に他のモトラマ・コンセプトカーとともにスクラップとなることが決定した。しかし、幸運にもスクラップヤードのオーナーによって救われた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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