メルセデス-AMG GT3がジュネーブでデビュー

公開 : 2015.02.13 22:30  更新 : 2017.06.01 02:11

メルセデス-AMG GTをベースにしたサーキット・モデル、GT3が来月のジュネーブ・モーターショーで発表される。

GT3は、2010年に登場したSLS GT3が初代となるが、アッファルターバッハのAMGからリリースされる今回のGTベースのGT3はそれに続く2代目となる。

このGT3に関して、トビアス・メールスはAUTOCARに「サーキットに焦点を絞ったモデルではあるが、合法的なロード・ゴーイング・モデルだ。」と語っていた。

このGT3について、メールスは正式名称が何になるかは話していないが、「GT3は他のメーカー(ポルシェ)が、使用しているものであるから、われわれは他のネーミングを見つけなくてはならない。」とコメントし、ブラック・シリーズが使われるかもしれないと示唆している。

このGT3は、FIAのGT3レースで活躍したSLS GT3のリプレイス・モデルであり、2016年シーズンからGTレースにも参加するスケジュールで動いている。

その目標はトータルで優れたパッケージであることだという。「0-100km/hを2.8秒で走るためのクルマではない。」とメールスも語っている。「パワー・アップはもちろんだが、軽量化を施し、エアロダイナミクスをチューニングし、サスペンションもスープアップされる。さらに、運転のしやすさも追求した。その結果がラップ・タイムの向上に繋がるのだ。」と言う。

このGT3は、1570kgのGT Sに対して80〜100kgの軽量化を目指しており、現時点でもSLS GT3よりも80kgほど軽いという。また、さらなる軽量化のために、カーボンファイバーが多用されるという。

エンジンは10%ほどのパワーアップが図られているようだ。搭載されるV8ユニットの半分であるA45 AMGに搭載される2.0ℓ4気筒が360psを発生していることから、単純にその倍、と考えても良さそうだが、メールスは「簡単にV8から700psを得ることができるほど、単純な話ではない。」と語っている。

トップスピードについても増加したダウンフォースのため、310km/hに留まるという。ちなみに、AMGはその歴史の中ではじめてエアロダイナミクス専用の部門のために雇用を行ったという。

更に、このGT3は、より高いグリップを得るために、フロントおよびリアのトレッドが拡大されているという。

GT3は、現在7分30秒という周回タイムを持つ通常のGTよりもニュルブルクリンクで10秒以上のタイムを短縮するのが目標であるという。それも、数ラップのために特殊なコンパウンドを用いたものではなく、スタンダード・タイヤを履いた状態で、という但し書きがついている。

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