上級クラスの万能選手 ボルボXC90(2代目) UK中古車ガイド PH以外のガソリンがオシ

公開 : 2025.03.08 19:05

新車時代のAUTOCARの評価は?

ボルボは見事に成し遂げた。広さと効率、速さ、見た目や内装など、すべてが正しく判断され、高水準に仕上がっている。短期間で開発されており、小さな弱点はゼロではないが、先進的な技術もふんだんに盛り込まれている。

英国では3500名もの人が、現物を見る前に契約を完了したとか。ボルボは確かな合理性と大きな野心でクルマづくりを達成し、ブランド信者の期待へ応えたようだ。(2015年6月17日)

ボルボXC90(2代目/2015年〜/英国仕様)
ボルボXC90(2代目/2015年〜/英国仕様)

専門家の意見を聞いてみる

リチャード・ブルックス氏:DMWカーズ社

「XC90の信頼性は、ガソリンエンジンの方が高いです。プラグイン・ハイブリッドは、電動化技術に関する部品へ稀に不具合が出るようですね」

ボルボXC90(2代目/2015年〜/欧州仕様)
ボルボXC90(2代目/2015年〜/欧州仕様)

「しかし保証期間が過ぎても、ユーザーへ善意を示す目的で、英国ではハイブリッドの修理費の一部を負担してくれることがあります。電動のリアアクスルは、弱点の1つ。修理は約4000ポンド(約78万円)ですが、半額の支払いで済むことがあるようです」

「長距離に強いディーゼルエンジンも、排気ガス再循環装置(EGR)やアドブルー系の不具合を耳にします。ですので当社は、XC90ではガソリンエンジンを基本的に取り扱うようにしているんです」

購入時に気をつけたいポイント

トランスミッション

8速ATは、急加速時に変速がギクシャクしないか試乗で確かめる。アクセル操作に対する反応も、充分に素早いか確認したい。

サスペンション

エアサスペンション装備車の場合、エアコンプレッサーが不調になることがある。交換は安くできないので、良く確かめたい。大きなSUVだから、ラバーブッシュやダンパーは劣化しがち。すべてを良く確認したい。

ブレーキ

ボルボXC90(2代目/2015年〜/英国仕様)
ボルボXC90(2代目/2015年〜/英国仕様)

非ハイブリッドのXC90では、ブレーキが摩耗しやすい。直近の交換履歴と、残厚を確かめたい。ブレーキング時の鳴きや、異音が出ないかもチェックポイント。

電気系統

最新のソフトウエアへアップデート済みか確認する。ヘッドライトやアイドリングストップ機能などの動作が、すべて正常かも調べたい。

タッチモニターが不調になると、カーナビだけでなく、エアコンが使えなくなることも。クルマのパワーを入れ直すと、復帰することが多いようだ。システムの動作が鈍くないかも確かめたい。

インテリア

サンルーフの排水ドレインが落ち葉などで詰まると、雨水が外へ流れず車内へ漏れることがある。ダッシュボードの上や天井の内側が濡れることも。水漏れの修理履歴や、雨水によるシミがないか確かめたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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