【極上の乗り心地に感動】レンジローバーが2025年モデルに進化!50psアップのディーゼルは大本命

公開 : 2025.03.14 11:25

ディーゼルとは思えないほど軽快でスムーズ

MLAフレックスは先代モデルに比べてボディ剛性が50%高まったことに加えて、ノイズ遮蔽率も24%向上しているという。また、次世代型アクティブノイズキャンセレーションは、ヘッドレストのスピーカーによってシートごとに静粛性を作りだしている。そのためエンジン音だけではなく、ロードノイズや風切り音も極めて低く抑えられている。

アクセルペダルを踏み込んで回転があがってくればエンジンの息吹が感じられ、心地いい澄んだサウンドとともにリミットの4500rpmまでの吹き上がりも、ディーゼルとは思えないほど軽快でスムーズ。マイルドハイブリッドの恩恵でレスポンスも良く、8ATのシフトクオリティも申し分ない。

2025年モデルから50psアップのD350となったディーゼルエンジン。
2025年モデルから50psアップのD350となったディーゼルエンジン。    小川和美

車両重量は2750kgにも及ぶが、0-100km/h加速は6.1秒と十分に俊足でもある。これまた過去の試乗メモによると『P530のほうがパフォーマンスは高いのは当然だが、パワーが盛り上がりすぎてややせわしないことも……。レンジローバーらしいゆったりとした気分を味わいたいならD300のほうが好ましい』とあった。

D350はパワーが向上して俊敏になったうえに、ゆったりと落ち着いた特性はあいかわらず。これまで以上にレンジローバーに相応しいパワーユニットと言える。

大柄な本格オフローダーというのが信じられない安定感

乗り心地は極上だ。285/40R23の巨大なタイヤを履いているにもかかわらず、低速域でのゴツゴツ感も、バネ下の重さをまるで感じない。基本的にはしなやかでソフトタッチなのだが、エアサスペンションがいい仕事をしていて速度があがればフラットライドになっていく。

コーナーでも電子制御アクティブロールコントロールによってしなやかながらロールが抑えられるので、大柄な本格オフローダーというのが信じられないぐらい安定感がある。さすがに俊敏とまでは言えないが、動きが一貫していてハンドリングの正確性が高いので、ワインディングロードでもそれなりに楽しく走れる。改めて5代目レンジローバーのオンロード性能の進化を感じた。

改めて5代目レンジローバーのオンロード性能の進化を感じた。
改めて5代目レンジローバーのオンロード性能の進化を感じた。    小川和美

しばらく試乗しているうちに大きなボディが身体に馴染んできた。見晴らしのいいコマンドポジションに、四隅を把握しやすいボディ形状、さらには後輪操舵による小回り性能や3Dサラウンドカメラやクリアサイトグランドビューなど最新のカメラ技術によって取り回しは想像するよりもずっといい。

自宅ガレージの物理的なスペースさえクリアすれば、案外と持て余さずに付き合えるかもしれない。

レンジローバーHSE D350(LWB)のスペック

全長×全幅×全高:5265×2005×1870mm
ホイールベース:3195mm
トレッド:F1700mm R1705mm
乗員:5名
車両重量:2650kg(5人乗り/パノラミックルーフ装着車)
エンジン形式:直列6気筒ディーゼルターボ
排気量:2996cc
ボア×ストローク:83.0×92.2mm
最高出力:258kW(350ps)/4000rpm
最大トルク:700Nm/1500-3000rpm
燃料タンク容量:80L
モーター:交流同期電動機/1個
定格電圧:48V
定格出力:5kW
最高出力:14kW/800-2000rpm
最大トルク:200Nm/250rpm
バッテリー:ニッケルマンガンコバルト
電圧:3.85V
容量:19.5Ah
総電圧:46.2V
燃費(WLTP):11.4km/L
駆動方式:AWD
ギアボックス:8速AT
サスペンション:Fダブルウィッシュボーン Rマルチリンク
タイヤ:F255/60R20 R255/60R20
価格:2063万円

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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