【アルトゥーラで鈴鹿全開バトル】代官山でマクラーレン主催のシミュレーターバトル開催

公開 : 2025.04.13 07:05

乗ってよし、見てもよし

実際に筆者も会場でシミュレーターを体験してみたのだが、そのリアルな挙動と難易度の高さには、とても驚かされた。「とは言っても、ゲームでしょ?」そんなふうに思われがちなシミュレーターだが、そう思っている人ほどリアルさに驚くと思う。

今回のシミュレーターは、一般に広く知られる『グランツーリスモ』シリーズではなく、シミュレーターとしてプロ御用達の『アセットコルサ』というソフトを用いていた。映像はグランツーリスモシリーズの方に軍配が上がるが、クルマの挙動においては、アセットコルサの方がよりシリアスといえる。

ラウンドが上がっていくごとにバトルは白熱。
ラウンドが上がっていくごとにバトルは白熱。    マクラーレン

ステアリングからのフィードバックには、しっかりと荷重のタイヤの感触を感じる。ただ、実際の運転とは異なるので、自分の体でGを感じたり、尻からリアタイヤの状態を感じたり、バランスを感じることができない。強烈な横Gにさらされることがないので、多少は楽であるが、画面とステアリングからしかクルマの情報を得られないので、荷重移動や質量をイメージする必要があり、実車よりもコントロールの難易度は高いように思えた。

また、今回のイベントで、シミュレーターバトルに関する良い発見があった。それは、各ドライバーが同じ場所に集められているので、それぞれのオンボードを間近で見ながら同時にレースの様子も見ることができるところだ。この要素によって、靴下でドライブしているドライバーがいて会場で盛り上がったりする場面があった。これは、『パブリックビューイング的なシチュエーションに実際の選手もいるという環境』といえる。

ドライバー側は、モータースポーツの真剣なテクニックを競うバトルを楽しみ、観戦側は、実際のモータースポーツよりも気楽に見ることができる。そのため、観戦イベントとして、会場の盛り上がりの一体感があり、予想以上に楽しむことができた。

今回のケースのように、シミュレーターによるモータースポーツを面白く活用するイベントが増えていくことを期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_

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