スマート・フォーフォー1.0

■どんな感じ?

画像でみるとかなり小さなクルマに見えなくもないが、5ドアのフォルクスワーゲンUp!よりも、わずか35mm幅が小さく、45mm全長が短いだけにとどまる。

ただしフロント・シートを後ろにスライドした際の、リア・シートの足元はややタイト。Up!に比べると荷室も小さい。しかしながら開放感を引き立たせるデザインのおかげで、不思議なことに窮屈な印象はない。

シート形状やドライビング・ポジションは多くの人にとって心地よい仕立てになっており、長い距離の移動でも疲れを感じにくかった。また後席を簡単に折りたためるおかげで比較的大きいサイズの荷物も積み込める。

エアコンの吹出し口の調節や、その他のスイッチの押し心地も程よい硬さで、高級感を感じると言うこともできる。風切り音の抑制もしっかりと効いており、携帯電話の置き場など、あると助かる装備も充実している。

中でももっとも光るのは最小回転直径。Up!の9.8mよりも1.15m小さい、8.65mを実現している。これならば、狭い路地でのUターンも朝めし前である。

実際に走りだした時の印象も小型車の常識を遥かに超えて快適なもの。自然吸気の3気筒ユニットは常に落ち着き払っているし、マニュアル・トランスミッションの変速もカチリと正確にきまる。

ステアリングもキャラクターに見合った適度な重みをもっているうえ、ボディ・ロールも極力抑えられている。

大きく上下する凹凸を踏み越えた時のみ、サスペンションがわずかながらの音をたてるものの、総じて不躾なショックとは縁のない乗り心地を実現している。

ブレーキはフォーツーと同じく、ペダルを踏んでから実際に効きはじめるまでに時差があるが、不安を覚えるほどではなく、むしろトゥインゴよりも楽しい点ばかりが印象に残っている。

 
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