【街中で扱いやすいコンパクトSUV】ラングラーの弟分『ジープ・レネゲード』がマイルドハイブリッド搭載で魅力増!

公開 : 2025.06.17 11:45

普通のエンジン車と変わらない感覚

スターターボタンを押すとメーターパネルに『RENEGADE』の文字が現れてシステムが立ち上がる。バッテリー残量が十分なら、エンジンは始動しない。まずはATセレクターをDに入れ、アクセルペダルを静かに踏んで走り出した。

走行状況にもよるが、走り出すとわりと早めにエンジンが始動する。加速などでアクセルペダルを少し強めに踏むとモーターがアシストし、エンジンのターボが効く前の領域をうまく補ってくれる。しかもけっこう速い。

7速DCTのセッティングも良く、普通のエンジン車と変わらない感覚で乗ることができる。
7速DCTのセッティングも良く、普通のエンジン車と変わらない感覚で乗ることができる。    中島仁菜

アクセルペダルを戻すとエンジンは停止し回生ブレーキも作動するが、その度合いはあまり強くないのでワンペダル的な違和感はない。

市街地でも高速道路でも、アクセルペダルの開度に応じてエンジンもモーターも頻繁にオンオフし、減速時は短時間でもバッテリーに少しでも充電している。しかしこうしたパワートレインの動きは、ダッシュボード中央のモニターでエネルギーフローを見ているからわかることで、ただ乗っているだけではほとんど意識しない。

また、7速DCTのセッティングも良く、シフトショックも極めて少ないので、普通のエンジン車と変わらない感覚で乗ることができる。なお、ATセレクターの手前には『eオート』のスイッチがあり、積極的にエンジンを回してバッテリーを充電することもできる。

市街地でも高速道路でも乗り味は悪くない

高速道路のクルージングはエンジンでの走行となるが、エンジン回転数は7速で80km/hが1600rpmくらい、100km/hが2000rpmくらいといったところ。アダプティブクルーズコントロールも装備しているが、残念ながら車速が30km/h以下になるとキャンセルされる。

また、車線逸脱警報は備わるがレーンキープ機能は備わっていないので、自分で対応しないと自動でハンドル補正が実行される。このあたりは10年前に登場したモデルだから、致し方ないところ。次期型に期待しよう。

今回は撮影中心でハンドリングなどは試せなかったが、市街地でも高速道路でも乗り味は悪くなく、コンパクトなSUVとしては静粛性も問題ない。おとな2名なら長距離でも寛げるリアシートや、必要十分な広さのラゲッジスペースなども、エンジン車と変わらず使い勝手がいい。

ジープらしいスタイリングながら街中でも扱いやすいサイズに、48Vハイブリッドという新たなパワートレインを搭載して魅力を増したレネゲード。モデルライフは長くなってきたがその分熟成されており、クルマとしての出来は悪くない。気になる人は、まずは一度、試乗してみてはいかがだろうか。

ジープ・レネゲードeハイブリッドのスペック

全長×全幅×全高:4255×1805×1695mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1470kg(サンルーフ付きは1500kg)
エンジン:直列4気筒DOHCターボ+モーター
総排気量:1468cc
最高出力:96kW(131ps)/5250rpm
最大トルク:240Nm(24.5kg-m)/1500rpm
モーター最高出力:15kW(20ps)/6000rpm
モーター最大トルク:55Nm(5.6kg-m)/2000rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:横置きFF
燃料タンク容量:48L(プレミアム)
WLTCモード燃費:17.7km/L
タイヤサイズ:215/60R17
価格:544万円

直列4気筒DOHCターボ+モーターの48Vハイブリッドシステムを搭載する。
直列4気筒DOHCターボ+モーターの48Vハイブリッドシステムを搭載する。    中島仁菜

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    中島仁菜

    Nina Nakajima

    幅広いジャンルを手がける広告制作会社のカメラマンとして広告やメディアの世界で経験を積み、その後フリーランスとして独立。被写体やジャンルを限定することなく活動し、特にアパレルや自動車関係に対しては、常に自分らしい目線、テイストを心がけて撮影に臨む。近年は企業ウェブサイトの撮影ディレクションにも携わるなど、新しい世界へも挑戦中。そんな、クリエイティブな活動に奔走しながらにして、毎晩の晩酌と、YouTubeでのラッコ鑑賞は活力を維持するために欠かせない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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