【大阪万博で特別展示】我慢ではなくポジティブに! ボルボのサステナブルな取り組み

公開 : 2025.06.26 08:05

『こんな素材をこんな風にデザインするんだ!』

また、デザインと機能性を軸とした内装は、使用素材の工夫を、実物の展示も含めて紹介してくれた。

同社では電気自動車のレザーフリー化をすすめているが、レザーの代わりに使用されているのが、同社独自の新素材『ノルディコ』。これはペットボトルなどのリサイクル素材と、スウェーデンやフィンランドの持続可能な森林から採取された松の油などから作られており、本革のようにしなやかで耐久性があり、お手入れも簡単だという。

ボルボEX30は、同社の中でCFPが一番小さいモデル。
ボルボEX30は、同社の中でCFPが一番小さいモデル。    ボルボ

シート生地の『テイラード・ウール・ブレンド』も同社独自のマテリアル。天然ウール30%/リサイクル・ポリエステル70%の混紡だが、このウールは『トレーサビリティが確立された責任ある生産者』から調達されている。

他にも、モデルによってはダッシュボードの装飾に、粉砕した廃棄プラスチックやリサイクル・デニム繊維を使用するなど、様々な工夫が凝らされていた。

そしてこれらは、『我慢を強いるリサイクル』ではなく、『こんな素材をこんな風にデザインするんだ!』というワクワク感があるのだ。そのうえでデザイン性や質感の高さを実現しているところが、ボルボの魅力のひとつだと思っている。

プレゼン後の個別インタビューで、日本における同社の取り組みについてパーソン氏にうかがうと、ディーラーの電力をグリーンエネルギーでまかなっていることや、ペーパー&プラスチックレスを進めているという。

「ただ、サステナブルな取り組みはクルマに関わらずまだまだ製造コストが高く、結果的に製品が割高になってしまう。欧州では、それを理解して割高なサステナブル製品にお金を払う傾向があるが、アジアの国ではそのあたりに関してまだ成長過程にあると感じる。人々の理解が深まらなければ、グリーンビジネスも発展しない。身近なものからでも興味と理解を深めていただければ」と語った。

クルマとしての性能だけでなく、サステナブルなデザインも優れるボルボ。私たちの生活に北欧の自動車メーカーとしての取り組みがポジティブに働くことを、ますます期待したくなった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事