強みは信頼性と顧客対応力 誕生 トヨタ・アーバンクルーザー スズキが開発主導の新型EV

公開 : 2025.06.20 19:05

強みは信頼性と顧客対応力 競争は楽ではない

試乗時の電費は、5.6km/kWhとまずまず。カタログ値で426kmという航続距離は、際立つ数字ではない。急速充電は47.8kWhの駆動用バッテリーで最大80kW、59.8kWhで125kWと、速いわけではない。

そのかわりトヨタスズキは、信頼性と顧客対応力で定評がある。ディーラーでの点検・整備を条件に、最長10年間か96万kmまで、バッテリー容量の70%以上が保証されることが心強い。

トヨタ・アーバンクルーザー 61kWh FWD(欧州仕様)
トヨタ・アーバンクルーザー 61kWh FWD(欧州仕様)

価格は、先行して決まったオランダ(ネザーランド)では、約3万3000ユーロ(約541万円)からとのこと。同クラスのライバルより、お手頃にはなりそうだ。

かくして新しいアーバンクルーザーが、確かなインパクトを与えることは難しいかもしれない。運転は楽しいといえるが、車内は広くなく、内装の高級感は高くなく、タッチモニターの反応は遅い。待ち受ける競争は、楽ではないように思う。

◯:快適性と操縦性の丁度いいバランス 滑らかなパワー感と回生ブレーキ 充実の保証内容
△:安っぽい内装 狭めの車内空間 バッテリーEVとして技術的な特徴が弱い 動きの遅いタッチモニター

トヨタ・アーバンクルーザー 61kWh FWD(欧州仕様)のスペック

英国価格:約3万1000ポンド(約604万円/予想)
全長:4285mm
全幅:1800mm
全高:1640mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:8.7秒
航続距離:426km
電費:6.6km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1839kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:59.8kWh
急速充電能力:125kW(DC)
最高出力:174ps
最大トルク:19.5kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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