【往年のキャメル・トロフィーをオマージュ】ランドローバー・ディフェンダーの特別仕様車が登場

公開 : 2025.06.20 18:45

ランドローバーは、伝説の『キャメル・トロフィー』参戦車両を彷彿とさせる特別仕様車『ディフェンダー・トロフィー・エディション』を発表しました。豊富なオフロード装備と懐かしのボディカラーが特徴となっています。

ディフェンダーのタフさを知らしめた伝説のラリー

ランドローバーは、世界の秘境を走破する過酷なラリー、『キャメル・トロフィー』の参戦車両を彷彿とさせる特別仕様車『ディフェンダー・トロフィー・エディション』を発表した。タバコブランドの名称こそ冠していないものの、豊富なオフロード装備と懐かしのボディカラーが特徴となっている。

このモデルは、ミドルサイズの110をベースとしており、20インチのホイールを標準装備。ボディーカラーには、『ディープ・サンドグロウ・イエロー』もしくは、『ケズウィックグリーン』が用意され、ボンネット、ホイールアーチ、ルーフは黒塗りとされ、コントラストをなす仕様である。インテリアは黒のレザーとなっているが、ダッシュパネルはボディと同色になる。

ランドローバー・ディフェンダー・トロフィー・エディション
ランドローバー・ディフェンダー・トロフィー・エディション    ランドローバー

オプションの『トロフィー・エディション・アクセサリーパック』を選択することで、ルーフラック、サイドのパニアケース、シュノーケル、ルーフラダー、マッドフラップといった装備が追加される。また、マット仕上げのプロテクションフィルムも別途オプションとして選択可能である。

ちなみに、今回の特別仕様車は公式には『キャメル・トロフィー』とは呼ばれていない。おそらく、ラリーが2000年に終了して以来の、タバコに関する社会的な価値観の変化を意識したものと考えられる。しかしながら、往年の参加車両の外観とスピリットを継承したものであることは明確だ。

ランドローバーは、特別仕様車について「冒険と挑戦の豊かな歴史」を讃えるものとしており、黄色のボディーカラーは、「国際的なトロフィーイベントに投入されたディフェンダーを象徴する色」と説明する。

なお、実車は7月10日〜13日に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて一般公開される予定である。

ディフェンダー・トロフィー・エディションは、2021年にランドローバー・クラシックが制作した、初代ディフェンダーのキャメル・トロフィー仕様(限定25台)に続くものだ。初代はおよそ19万5000ポンド(約3800万円)という額だったにも関わらず、わずか3日で完売しており、その翌年の2022年には第2弾が発表された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事