フェラーリなら他社エンジンはありえない TVRサーブラウ & ジャガーXKR(1) 英国製V8の世界

公開 : 2025.07.19 17:45

20世紀で最も完成度の高いTVR

フラットプレーンクランクの鋭い回転が、サーブラウにシャープな応答性を与えている。ステアリングホイールやペダルは重く、短いレバーで操るボルグワーナー社製の5速MTは、慎重にギアを切り替える必要がある。

運転席の座面は、意外なほど地面から遠い。正面には、白い文字盤のメーターが並ぶ。軽量化を理由に、サンバイザーは備わらない。

TVRサーブラウ 4.5(1997〜2006年/英国仕様)
TVRサーブラウ 4.5(1997〜2006年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)/ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

パワーウエイトレシオはほぼ400ps/tで、加速力はスーパーカー級。低域からトルクがみなぎり、4500rpmを過ぎてもエネルギーの放出は衰えない。長いストロークのアクセルペダルを奥深くまで踏み込むと、最後の20%のパワーを召喚できる。

シャシーの挙動は想像より穏やかで、操縦性は素直。ブレーキはレーシングカー水準で、見事な制動力を生み出す。20世紀で最も完成度の高い、TVRだと思う。

この続きは、TVRサーブラウ & ジャガーXKR(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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