【ツインモーターの超速SUV】ボルボEX30にクロスカントリー登場!見た目以上のパフォーマンスとブランド力とは

公開 : 2025.08.21 14:00

その見た目からは想像できない速さ

そんなスペックから予想できるように、今回試乗したEX30クロスカントリーは『速い!!!!』と感嘆詞がたくさんつくほど、その見た目からは想像できない速さであった。

しかもそれは標準モードでの話で、パフォーマンスモードは必要ないと思ったほど。ただし4WDということもあり、そこに怖さがないのはボルボらしいと感じた。

EX30クロスカントリーを選ぶことは、ボルボの取り組みに賛同することにもなる。
EX30クロスカントリーを選ぶことは、ボルボの取り組みに賛同することにもなる。    平井大介

足まわりは比較的ソフトな印象で、1880kgと車重は軽くないが、重さゆえの突き上げも特に感じない。コンパクトなサイズは今回の試乗コースとなった都内ではちょうどよく、エンジン音のない室内では、全車標準のハーマンカードン・オーディオシステムから心地よい音楽が流れる。

EX30クロスカントリーの室内はパインと呼ばれる仕様で、スカンジナビアの森にある常緑樹の松やモミの葉からインスピレーションを得た色彩となっていて、パノラマガラスルーフから柔らかい光を受けながら、これまた心地よい印象を与えてくれた。

ボルボは2040年のクライメートニュートラルと循環型ビジネス実現を公言していて、例えばEX30ではアルミニウム25%、スチール17%、プラスチック17%がリサイクル素材となっている。つまりこの室内デザインは、そういった取り組みとセットで作られているわけだ。

今回取材していて改めて感じたのは、こうしたボルボの『意識の高さ』。それは一歩間違えれば押しつけがましくなるが、嫌みを感じさせず自然にできているのは、まさにスウェーデンの面目躍如だと思う。

多少の踊り場感はあるが、現状では避けることができない電動化。そんな世界で『何を武器に戦うか』という視点で考えた時に、デザインやパフォーマンスといったクルマ自体の魅力だけでなく、企業姿勢も含めたブランド力はこれまで以上に求められる。例えばEX30やEX30クロスカントリーを選ぶことは、ボルボの取り組みに賛同することにもなるわけだ。

そんな中で試乗したEX30クロスカントリーからは、ボルボがどう戦おうとしているかが明確に見えてきたのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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