【10年分の進化はどこに】スズキ・アルト・ラパンがマイチェン!ポイントは可愛いの多様化対策?

公開 : 2025.09.18 11:45

可愛いの多様化

インテリアも大きく刷新。「改良前の甘みのあるブラウンの表皮でコーディネートされていたところから、グレージュにしてぐっと明度を落としています」という。さらに助手席前のインパネ部分も塗装仕上げは同じだが、ラパンは『サンセットアイボリー』というカラーを新たに作った。

「エフォートレスエモというテーマのエモーショナルな雰囲気を与えたかったんです。見る時間や見る場所によって色がオレンジに変化するようなデザインですので、可愛いと思ってもらえるでしょう」

室内はエモーショナルな雰囲気を与えたかったそう。写真はアルト・ラパン。
室内はエモーショナルな雰囲気を与えたかったそう。写真はアルト・ラパン。    内田俊一

LCもレザー調の塗装に変更。「実際のレザーに見えるように、革が張る部分にどういうシボが入ったらいいかなどを調整して、質感の高いイメージに仕上げています」と説明する。

改良前と比較しトーンを落としたり、上質感を追求したりしたのはなぜだろうか。

「やはり可愛いが多様化してきていることから、より上質さなどを取り入れた方が今後の可愛いにも対応していけると考えた結果です。私自身もLCに乗っていて少し可愛すぎるかなと感じることもありますし、いまの女性はあまりにもラブリーすぎると敬遠してしまうこともあるんです。だからこそぐっと明度を落として、かなりビターな雰囲気のCMFに仕上げました」

10年選手となるラパンだが、デザインに古臭さは感じられない。そのうえでCMFによる『いまの可愛さ』を訴求しているのは見事だ。派生車のLCは好みが分かれそうだが、そこも納得の上のデザインに感じられた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事