【デリ丸も続投】車両価格を含めて全てを公開!新型三菱デリカミニ&eKスペース、10月29日販売開始

公開 : 2025.09.19 07:05

9月18日、三菱は、フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』と『eKスペース』を10月29日より販売開始すると発表しました。これで車両価格を含めてすべてが公開されたことになります。篠原政明の解説です。

デリカミニにはターボも設定

9月18日、三菱自動車工業(以下、三菱)は、フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』と『eKスペース』を10月29日より販売開始すると発表した。既に8月22日に内外装などは先行公開されていたが、今回は車両価格を含めてすべてが公開されたことになる。

デリカミニは、従来型のアウトドアイメージをさらに高めたスタイリングや、機能的で高品質なインテリアなどは事前に公開されたとおりだ。

フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』。
フルモデルチェンジされた軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』。    篠原政明

eKスペースも、親しみやすくモダンで高品質なエクステリデザインとし、インテリアも使いやすさと先進性を高めたデザインとしている。

今回発表されたパワートレーンは、デリカミニは直3DOHC12バルブ+インタークーラー付きターボと同ノンターボの2種、eKスペースはノンターボのみの設定。いずれもトランスミッションはCVTのみで、各グレードに2WD(FF)と4WDを設定している。なお、新型ではマイルドハイブリッドは採用されていない。

運転支援機能『eアシスト』を強化したり、グーグル搭載で快適なドライブをサポートするインフォテインメント、3Dマルチアラウンドモニターの初採用など、グレードによってはオプションとなるが、安全&快適装備は高いレベルで充実している。

車両価格は、デリカミニはG(ノンターボ/FF)の196万4600円からTプレミアム・デリ丸パッケージ(ターボ/4WD)の290万7300円、eKスペースはM(FF)の174万9000円からG(4WD)の194万5900円となっている。

三菱らしいユニークなクルマの入口を目指す

デリカミニとeKスペースのメディア向け発表会が9月18日、東京都港区の三菱自動車本社ショールームで開催され、代表執行副社長(営業担当)の中村達夫氏がメディアの前でデリカミニにかける意気込みや、予約受注状況などを語ってくれた。以下、その要点となる。

100年に一度の自動車産業革命といわれる昨今、三菱としてはまず国内でしっかり収益を上げていきたい。そのためにも2030年までに現在の1.5倍の販売規模を目指していく。三菱車オーナーというと、どうもマッチョな男性ばかりをイメージされがちだが、30〜40代のファミリー層や女性のユーザーを獲得していきたい。

代表執行副社長(営業担当)の中村達夫氏がメディアの前で意気込みなどをコメント。
代表執行副社長(営業担当)の中村達夫氏がメディアの前で意気込みなどをコメント。    篠原政明

超新型デリカミニ(新型デリカミニはキャッチフレーズとして、こう呼ばれているので、中村副社長はこの『超新型』を強調していた)の魅力をひとことで言うなら、『軽の既成概念を破壊するクルマ』。『デリカミニか、それ以外か』と言うと大げさだが、4WDのドライブモードセレクターやフロントウインドウの遮音フィルム、カヤバ製のダンパーなど、軽自動車の枠を超えた装備を充実させている。

8月22日の予約受注開始以来、既に4000台以上のオーダーが入っている。これを販売開始の10月29日、ジャパンモビリティショーのプレスデーには1万3000台にするのが目標。

今後は軽自動車のBEVが増えていきそうだが、デリカミニはそれらとは競合しない、少し違うクルマ。とはいえ、市場の活性化には期待したい。

デリカミニは今後、イベントやショールームでの試乗体験などで販売促進を進める。イニシアルコストは少し高いけれど、残価が高いので、残価設定ローンを使えばお買い得な面もある。

三菱はアウトランダーPHEVやデリカD:5、トライトンなど、他にはないユニークなクルマは多いので、デリカミニはそんなクルマたちへの入口になるようなモデルになってもらいたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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