アウトドア系スーパーハイトワゴンの大本命!三菱デリカミニが2代目にフルチェン【愛嬌も商品力も大幅アップ】

公開 : 2025.08.22 13:30

8月22日、三菱は今年の秋頃に発売予定の軽スーパーハイトワゴン、新型『三菱デリカミニ』を先行公開しました。先代はeKクロススペースのビッグマイチェン版として登場し、大ヒットモデルとなりました。新型を篠原政明が紹介します。

わずか1年4ヵ月でのフルチェン

8月22日、三菱自動車工業(以下、三菱)は今年の秋頃に発売予定の軽スーパーハイトワゴン、新型『三菱デリカミニ』を先行公開した。

デリカミニは初代となる現行型発表が2023年4月だから、わずか1年4ヵ月ほどでのフルモデルチェンジとなる。だが、これは初代デリカミニが前身のeKクロススペースのビッグマイチェンモデルとして登場したから。eKクロススペースの発表自体は2020年だから、実質的には5年を経てのフルチェンとなる。

秋頃に発売予定の軽スーパーハイトワゴン、新型『三菱デリカミニ』を先行公開。
秋頃に発売予定の軽スーパーハイトワゴン、新型『三菱デリカミニ』を先行公開。    平井大介

軽自動車市場では相変わらずスーパーハイトワゴンの人気が高く、今後も年間約60万台の販売台数が見込まれている。しかも、デリカミニが属するアウトドア系モデルは他社のライバルも増え、拡大傾向にある。

そんな中で、eKクロススペースをデリカミニとしてアウトドアテイストを強め、またデリカ D:5の弟分として『デリカ色』をアピールしたプロモーションが奏功し、デリカミニは登場以来、eKクロススペースの約4倍の販売台数を達成している。

とはいえ現行型ではビッグマイチェンのため変更部位や搭載装備に制約があったため、新型では三菱らしさの拡大や他社を凌駕する先進機能を追加して、アウトドア系スーパーハイトワゴンとしての商品魅力をさらに向上させた。

商品コンセプトは『進化したアクティブな頼れる相棒』。気軽にアウトドアを楽しみたいファミリーをターゲットに、デザインや快適性、そして走りをさらに進化させた。

アウトドアイメージをさらに高めたスタイリング

エクステリアは従来型の進化版だ。イメージキャラクター『デリ丸。』を彷彿とさせるヘッドライトシグネチャーは、少し大きくなって視認性を向上。

三菱車のアイデンティティであるダイナミックシールドは、先進感や次世代感を表現するようインテグレートされた。ボンネットも厚みを持たせ、しっかり感を増している。

デザインは、デリカミニらしいアウトドアのイメージをさらに高めている。
デザインは、デリカミニらしいアウトドアのイメージをさらに高めている。    平井大介

前後のスキッドプレートはワイド化してプロテクション感が増し、15インチアルミホイールのデザインはトレッキングシューズをモチーフにしている。さらにブロックモチーフのリアコンビランプは夜間の視認性を向上させるなど、デリカミニらしいアウトドアのイメージをさらに高めている。

サイドビューでは、ルーフ前端を現行型より10cm前へ伸ばしてAピラーを立たせ、また特徴的だったDピラー部のキックアップを廃し、ルーミーな印象を与えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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