実らぬピニンファリーナ・ボディ ローバー90 マリナーDHC(1) 王室も欲した美形

公開 : 2025.11.08 17:45

英国のマリナー社がボディを複製

好評を受けて、90をベースにしたコンバーチブルは再度試作された。量産化の可能性を探るべく、ボディの複製を担当したのは英国のコーチビルダー、マリナー社。しかし、イタリアン・スタイリングの量産化・収益化は難しいと判断されたらしい。

ピニンファリーナによるプロトタイプは、1955年に購入を強く希望していたディーラーへ売却。エンジンは90用の2.6L直6へ換装され、ブレーキはディスク化されたという。トランクリッドは保管中に破損し、ベントレーのものが加工して取り付けられた。

ローバー90 マリナー・ドロップヘッドクーペ(DHC/1953年/ワンオフモデル)
ローバー90 マリナー・ドロップヘッドクーペ(DHC/1953年/ワンオフモデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

過ぎる年月とともにボディのサビは進行し、1973年に2人目のオーナー、ビル・エルシー氏によってレストアされる。スチール製のダッシュボードは、彼の好みでウッドパネルへ交換され、バンパーはBMC 1800から流用された。

1980年代に入ると、オランダ人のカーマニアが購入。現在は、ローバーP4ドライバーズ・ギルドの会員が所有している。

この続きは、ローバー90 マリナーDHC(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ローバー90 マリナーDHCの前後関係

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