戦い続けた「ヴェトロレジーナ」 フェラーリ308 GTB レーサー(1) イメージ刷新の耐久性

公開 : 2025.11.15 17:45

VWゴルフ GTIより速かったかのは疑問

本格的なミドシップ・フェラーリとして、308 GTBは発売直後から大ヒット。マラネロは販売計画の再構築へ迫られ、手間のかかる成形手法は生産拡大に対応できなかった可能性は高い。また当時は、FRPに対する偏見も存在していた。

興味深い背景を持つ308 GTBだが、耐久性の高さは間違いないようだ。メタリック・ブルーのボディは、容赦なくコースを攻め立ててきた。この時代のフェラーリは気まぐれで、財布へ穴が空いたようにお金が消える、という古いイメージを塗り替える。

フェラーリ308 GTB 「ヴェトロレジーナ」レーサー(1975年式)
フェラーリ308 GTB 「ヴェトロレジーナ」レーサー(1975年式)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

AUTOCARの英国編集部を率いてきたスティーブ・クロプリーも、FRPの308 GTBを以前所有していた。「スチール・ボディの308より、速かった記憶はないですよ。当時のフォルクスワーゲン・ゴルフ GTIより速かったのかは疑問です」。と振り返るが。

「欧州各地を走り、実用性は悪くありませんでした。美しく、所有できたことをうれしく思います。3.2Lエンジンのポルシェ911へ乗り換えたら、時代が違うと感じましたが。次のオーナーは、スチール製シャシーが内側で錆びているのを見つけたそうです」

この続きは、フェラーリ308 GTB レーサー(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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