ポルシェ911への対抗馬 BYD、2027年に高級電動スポーツカー『Z』欧州発売へ ハイテク装備のフラッグシップモデル

公開 : 2025.11.21 17:05

BYDの高級車ブランド、デンツァが2027年に欧州市場へ新型スポーツカーを導入することを明らかにしました。来年夏に正式発表し、ポルシェ911やメルセデスAMG GTといったライバルに勝負を挑みます。

ニュルブルクリンクでテスト走行中

BYDの高級車ブランドであるデンツァ(騰勢、Denza)は、2026年に欧州で新型スポーツカーを発表し、その翌年には販売を開始する予定だ。

デンツァは、BMWメルセデス・ベンツなどに対抗するブランドであり、欧州市場にはシューティングブレーク『Z9 GT』、高級ミニバン『D9』、SUV『B5』を投入している。これに続いて、フラッグシップモデルとして2ドア・クーペの『Z』を追加する予定だ。

上海モーターショーで公開されたコンセプトモデル『Z』
上海モーターショーで公開されたコンセプトモデル『Z』    AUTOCAR

今年初めの上海モーターショーではZのコンセプトモデルを公開。ポルシェ911メルセデスAMG GTのような、性能重視のEVとなることが明らかになった。

モデルの詳細はまだほとんど明らかになっていないが、ステアバイワイヤ技術、磁性流体サスペンション、先進技術を駆使したドライバー中心のハイテクコックピットを採用するという。

Z9 GTと同じ3モーター駆動システムを採用する可能性があり、その合計出力は950psを超えるかもしれない。「カニ歩き」や「タンクターン」など、特徴的な機能も引き継がれるだろう。

コンセプトモデルの公開後、ドイツのニュルブルクリンクで量産バージョンのプロトタイプが目撃され、ラップレコードへの挑戦や欧州発売の可能性が浮上した。そして今回、BYDのステラ・リー副社長がAUTOCARに対し、英国への導入計画を正式に認めた。

Zは欧州市場におけるデンツァブランドの象徴的なモデルとして位置づけられるのかという質問に対し、リー氏は来年7月に開催予定のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで同車を展示した後、ショールームへ導入すると答えた。

コンセプトモデルは『Z』と命名されていたが、リー氏によれば量産車の名称は「機密事項」であり、異なる名称が採用される可能性もあるという。

リー氏は、既存ブランドに対するデンツァの優位性として、技術力に重点を置いている点を強調した。

「他ブランドの新型高級車を見ると、単にエンジンを強力にし、インテリアデザインをエモーショナルにしただけで、根本的な革新はありません」

一方、Z9 GTはタンクターンやドリフト、半自動運転、0-100km/h加速2.7秒、超急速充電「フラッシュチャージ」を実現しており、こうした技術をデンツァブランドのマーケティング戦略における柱とする。

「これは技術によってエレガンスを再定義するものです。エモーショナルな結びつきという点で、これこそがデンツァの強みです。『本当に試乗したい』と言っていただけるようなクルマを目指します」とリー氏は力を込めた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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