フェラーリに対抗? BYD、高級ブランド『ヤンワン』英国進出へ 2027年導入決定

公開 : 2025.09.14 06:45

BYDの高級ブランド、ヤンワン(仰望)が2027年に英国市場へ参入することが発表されました。2023年に発足したヤンワンは、BYDとデンツァの上位に位置し、電動スーパーカー『U9』などを擁しています。

4000万円級のスーパーカーも投入

BYDは、高級ブランドのヤンワン(仰望)を2027年に英国へ導入する計画だ。欧州事業責任者が明らかにした。

来年には英国でデンツァ(騰勢)ブランドを立ち上げ、ポルシェアウディなどの高級車に対抗する3車種のラインナップを展開する。さらに高級なヤンワンはその後すぐに続く形だ。

英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加したヤンワンU9
英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加したヤンワンU9    AUTOCAR

BYDの副会長兼欧州事業責任者であるステラ・リー氏は、両ブランドを英国に導入する背景について、「英国は高級車販売の主要国であり、デンツァブランドにとって極めて重要です。将来のヤンワンにとっても非常に重要です」と説明した。

欧州の他の地域では2026年からヤンワンを展開するが、英国導入を2027年まで待つのは発売当初から競争力を確保するためだという。リー氏は、「(英国向けの)チームを構築し、基盤を固める必要があります。そして、それを段階的に進めていきます」と語った。

ヤンワンは2023年の設立と同時に、大型SUV『U8』をデビューさせた。最高出力1000psを超える巨大なレンジエクステンダーEVで、その場で360度旋回でき、水の上を浮遊するという特殊な能力を持つ。

その後間もなく発表された『U9』は、最高速度380km/hを超える電動スーパーカーだ。油圧式サスペンションを活用し、その場でジャンプしたり三輪走行が可能である。

中国では両モデルとも発売から約2年が経過し、価格はU8で約12万ポンド(約2400万円)相当、U9で20万ポンド(約4000万円)相当となっている。

リー氏は以前、U8とU9は欧州市場で販売される予定であり、セダンの『U7』も含め、「さらに多くのモデルが登場する」と発言していた。U7は4基のモーターを搭載し、最高出力1267ps、最大トルク171kg-mを誇り、0-100km/h加速は2.9秒とされる。

BYDはまた、中国で商用EVのラインナップを拡大中で、リー氏は収益性の高さを見込んで近い将来に英国市場へ導入する可能性を示唆した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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