F1初心者向け 2026年シーズンの新ルール解説(後編) 抜本的にレース内容が変わる! ドライバーらの反応は?
公開 : 2026.03.07 12:05
新しいシーズンの幕開けとともに、F1の新時代が始まりました。本特集では2026年の抜本的なレギュレーション変更やそれに対するドライバーの反応、各チームの動向、そして懸念される点などを大まかに解説します。
ドライバーは賛否両論
控えめに言っても、レギュレーション変更に対するドライバーの反応はまちまちだ。ルイス・ハミルトンは、新時代のエネルギーマネジメントを理解するには学位が必要だと示唆している。我々メディアも現状把握には学位が必要かもしれない。
そして、予想通りと言うべきか、マックス・フェルスタッペンは厳しい批判の声を上げている。純粋主義のレーサーである彼は、エネルギーマネジメントが焦点となる新しいF1をフォーミュラEになぞらえている。

「回収(ハーベスティング)」や「展開(ディプロイメント)」といった、あまりロックンロールらしくない言葉が飛び交うことになるだろう。
一方、現世界チャンピオンのランド・ノリスは新しいマシンを気に入り、変化を受け入れる姿勢を示した。そして、もし気に入らないならフェルスタッペンはいつでも引退していいと反論した。
FIAのシングルシーター部門責任者ニコラス・トンバジス氏は、F1が「チェス」のようなものになるか、あるいは「ステアリングホイール、スロットルペダル、ブレーキペダルだけの運転」になるかという両極端な状態の間でバランスを取る必要があると示唆した。後者はフェルスタッペンに合っているだろう……。
本当にここまで複雑にする必要があるのかというと、どうやらそうらしい。だが、これから何が待ち受けているのか、誰も正確には知らない。日曜日のアルバート・パークで明らかになるだろう。
その他の新要素
まず新チームが2つ加わる。アウディが中堅チームのザウバーを買収・引き継いだが、もう1つのチームは、ハースがグリッドに加わってから10年ぶりの本格的な新規参入となる。
米国企業のキャデラックは、フェラーリ製エンジンを使用する(こう書くのはまだ違和感がある)。自社製パワーユニットも開発中で、2029年に導入予定だ。チームには経験豊富なF1関係者が集結し、ドライバー陣も盤石。バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの起用は保守的な選択だが、両者の合計527回の出場と16回のグランプリ優勝実績を考えれば、極めて合理的な判断と言える。

F1カレンダーは全24戦と、依然として過密である。イモラに代わる唯一の新規開催は9月のマドリード市街地レース(新会場が完成すれば)だ。これがスペインGPとなり、新たに「バルセロナ・カタルーニャGP」と改称されたレースは6月に開催される。
2025年には6人の新人ドライバーが流入したが、今シーズン昇格するのはたった1人だ。レッドブルでは、2年目のイサック・ハジャーが角田裕毅に代わりフェルスタッペンのチームメイトとなる。一方、セカンドチームのレーシングブルズではアービッド・リンドブラッドがF1デビューを果たす。スウェーデン人の父とインド系英国人の母を持つ彼はわずか18歳だ。
レッドブルとレーシングブルズは今回、フォードとの提携により独自開発のパワートレインを投入する。フォードがF1に参加するのは、20年以上前のジャガー撤退以来のことだ。バーレーンでのテスト結果はまずまずで、わざわざ新しくパワートレイン部門を立ち上げた甲斐があったようだ。

















