スバル・レヴォーグ 2.0GT-S アイサイト

公開 : 2015.04.16 23:35  更新 : 2017.05.29 18:41

2015年モデルのレヴォーグには、アドバンスドセイフティパッケージという全方位の安全装備が初採用された。アイサイト(Ver3)搭載のレガシーB4とともに特設コースを試乗してきたので、スバルの予防安全技術を詳しくレポートしたい。

スバルの運転支援システムであるアイサイトの名称は印象的な自動停止機能の宣伝とともに一般に広く浸透しているといっていい。2008年に登場し話題を呼んだこのシステムは車体前方にステレオ・カメラを配して走行状態を監視するもので、追従機能付きのクルーズコントロールを実現し、必要があれば自動ブレーキも行うなど総合的な予防安全システムとなっている。この分野は各自動車メーカーが切磋琢磨している分野であり、アイサイトも昨年レヴォーグのデビューとともにバージョン3に進化している。バージョン2と3の違いはフロント・ウインドーの内側に備わるステレオ・カメラの性能が向上していることによって生み出されており、具体的には視野が拡大している。さらにモノクロ認識だったバージョン2から今回バージョン3でカラー認識となったことで、ブレーキランプの赤い色を認識できるようになるなど、より一層精度の高いものになっている。

発売からちょうど1年が経過し、2015年モデルとして年次改良を受けたレヴォーグは、アイサイト・バージョン3に加え、さらなる予防安全技術を備えて登場している。”アドバンスド・セーフティ・パッケージ” と呼ばれるシステムがそれで、これまでのアイサイトは基本的に車体前方の変化に対応するシステムだったが、今回のパッケージでは自動的にハイビームとロービームの切り替えを行ってくれるハイビームアシストなど前方の機能も強化しながら、後方の安全を監視するシステムを追加するかたちになっている。

試乗会では2015年モデルのレヴォーグと2014年モデルのレガシーB4でアイサイトの様々な機能を体感することができたのだが、今回加わった後方周りの予備安全技術は、日常のドライビング・シーンでも充分に役立つものだと感じられた。”スバルリアビークルディテクション” と呼ばれる機能は、センサーによって周囲の車両等を感知して知らせるもの。斜め後方から追い越しをかけてくる車両があればサイド・ミラー内のインジケーターが知らせてくれるし、そこでドライバーが他車のいる方にレーンチェンジしようとするとやはりインジケーターが今度は点滅するかたちで危険を知らせてくれる。

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